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コロナ禍以前のマッチングアプリ(忘備録)

以下は、初めてOmiaiを利用していた時に書いた日記です(別のサイトでも公開しています)。
当時荒んでいたので文章が荒くてウエメセですが、懐かしいなと思ったので引っ張ってきました。現在はちょうどこの記事を書いた1年後にOmiaiで出会った人と付き合っています。

マッチングアプリのOmiaiを2019年4月5日からやり始め、6月16日に退会しました。

マッチングアプリの体験記ってあまり見なかったので(私自身、始める前に警戒心からめちゃくちゃ探しました)興味ある人もいるかな、という気持ちと、勉強になったなぁという忘備録で書いています。

パートナーができて退会したわけではないので、マッチング成立した相手への多少のサゲが入ると思います。もちろんただの主観です。いち個人の体験と感想と思って、好きなように読んでください。
身バレ防止にフェイクが入ってます。私自身は小太りで、俳優、ドラマ、舞台オタクです。

 

 

始めた経緯

 友達に「私これで今の彼氏できた!興味あるの?やりなよ!」と詰め寄られ、目の前で一部始終を見守ってもらいながら登録。もともと興味がありながらも詐欺られたらどうしようと思い、登録には至っていなかった。
 あと単純にもうずっとパートナーもいないし、いい加減ただ楽しく異性と話したい、と思い入会。


期限付きでやる

 だらだら入会し続けてもメンバーの入れ替わりがない(田舎なため)、スタートダッシュが肝心(新規会員はピックアップされやすいらしい)、普通にダレるので、1~3カ月の期間でやろうと決める。



マッチング

 まずマッチング制度の説明(2019年6月当時)。
Omiaiの場合、女性は気になった男性に好きなだけ「ステキ!」を送れる。男性は確か回数制限付き。お互いに「ステキ!」がつくとマッチングが成立し、メッセージを送り合えるようになる。ツイッターの鍵アカ同士が相互フォロワーになった感じ。

ここからメッセージの送り合いが始まる。プロフにある程度の趣味や自己紹介文が乗っているので、それに関しての質問など、まさに新規フォロワーとの腹の探り合いという感じ。

ただ、相手の普段の様子・嗜好・地雷が知れるツイッターとは違い、相手とのやりとりでしか相手のことを知れないので、この会話が難しい。まるで現実みたい。現実です。

スクショをちゃんととっておかなかったので、詳しいことは忘れましたが、自分がマッチングした相手は確か10人ほど。
その中で会話がまともに数日続いたのは3人、実際に会ったのは2人。3人に具体的なエピソードをよせるとして、残り7人に関しての説明はざっくりやります。

 

マッチングしたけど

 マッチング成立後、会話がろくに続かなかったパターン。

 ・プロフ写真がイケメンのマジシャンの男
「いつ頃からマジックやってるんですか?」「6歳くらいからです」くらいで会話が続かなかった。ちなみに相手の「ステキ!」数が見れるんですが、マッチングした相手の中ではこの人がダントツで「ステキ!」が多かった。

・看護師の男
 「ゴールデンウィークの予定とかありますか?」「いや特にないですね」くらいで会話終了。相手の勤務時間がおそらく不規則なため、返信に時差あり。

 

その他、そもそも会話が発生しなかったパターン

 これがほとんど。でも、2、3人と同時並行でメッセージをやりとりしていると、それだけでいっぱいいっぱいになって、メッセージを送らないままになってしまうことがありました。相手も同じなのか、それとも「ステキ!」数を増やしたかったのか。「ステキ!」数が増えると閲覧数が増える、みたいな仕組みらしいです。


はじめてのマッチングアプリということもあって、マッチング後すぐ自分からメッセージを送らなかったので、メッセージを送らないまま虚無のマッチング成立後を迎える、ということが頻発しました。あと「ステキ!」も積極的に自分から押さなかったので、なんとなくマッチング成立した人とは、やっぱり会話が成立しませんでした。

当然のことですが、「メッセージを送り合う時間帯が合う」「相手(のプロフ)に興味を持つ」「相手の文章が崩壊していない」とメッセージのやりとりは難しいです。


 

番外編1

 同じ職場の人とうっかりマッチングしました。

Omiaiでは相手の職種が見れるのですが(書いてあれば)、同じ県内在住、やや特殊な業種なため、ろくに相手の職種を見ずにマッチング後、もしかして……と職場の社員録(顔写真つき)を見て、やはり同じ職場なのを確認。ブロックしました。
OmiaiはFacebookと連携しているので、友達とはマッチングしないようになっているんですが、Facebookで友達になっていないと、普通にこういう事故が起きます。

同じ職場なだけならブロックしなくてもいいとも思うんですが、マッチング後のメッセージのやり取りがアレだったで。
この人ともメッセージのやりとりは何往復かしたのですが、ちょっとヒヤッとしたので番外編ということで。

 

メッセージのやりとりがつづいたAさん

 マッチングアプリはスタートダッシュが肝心と書きましたが、メッセージのやり取りが続いて、ラインを交換したり会ったりするまでの関係になるのは、やっぱり初めて1、2日目にマッチング成立した相手とでした。
 ここからは、会話が続いたとある3人とのエピソードの掘り下げです。多少フェイクはいれますが、それぞれちょっとずつ長いです。

 基本的にOmiaiは近隣の県の人をピックアップしてくる感じなのですが、Aさんは近隣と言っても車でも電車でも片道三時間くらいかかる隣県に住んでいました。

 メッセージの内容は、ほとんどあるアプリゲームの話。彼が勧めてきたので、私もインストールしてフレンドになりました。そのゲームの話をしたり、趣味の話などをしているうちに、向こうから「会いませんか?」という内容のメッセージが届く。確か4月の中旬くらい。
 ただ、4月は他のマッチングした人(後述:Cさん)と会う予定があったり、遊び(オタク活動:ライブ・観劇)で予定が埋まっていたりしたため、ゴールデンウィーク明けにでも会いますか、という流れに。その後もメッセージはちょこちょこしていたものの、会話が尽きはじめる。
 5月に入ったので「予定どうですか?~日とかなら空いてます」というメッセージを送るも、既読スルー。Omiaiにはラインみたいに既読、未読機能があります。
 そのうちに5月も終わり、私がアプリ退会するまで向こうからアクションは一切ありませんでした。いわゆるドタキャン。
 やっぱり実際会うとなると、物理的な距離は大きいよなぁ、という所感です。

 ※2021年現在の感想
物理的な距離もあるけど、単に向こうが他に相手を見つけたのかも。ちゃんと恋愛をやれる人は、友達〜恋人までの期間が30日もかからないだろうし。



実際に会ったBさん

 同じ県内に住む人でした。
 メッセージの絵文字が激しいのでテンション高そうなイメージでした。ただ、私がわりとマイナーな趣味を持っているのに対し、彼もそれに合わせて話をしてくれる感じで好印象。

 他の人とのやりとりで疲れて、彼とのやり取りを一週間くらい放置してから「すみません、仕事が忙しくて返事ができませんでした」とメッセージを再開しても「ぜんぜんいいですよ!」というナイスガイ。会いませんか?という流れになり、ごはんでも良かったのですが、ちょうどお互いに見たい舞台があったので、オタク用語で言うと遠征することに。

 このあたりの段取りで「ん?」と思うことがありました。気を効かせすぎなのか、こちらの反応を窺わないのか、チケット取りがワンマンプレー気味等。
 いざ実際に会ってみました。アイコンの写真とまったく同じ(服も)でややウケ。メッセージのやり取り上では、わりとこちらに合わせてくれる感じのトークだったのですが、会ってみるとスポーツ観戦と私の知らないアーティストのライブの話メイン。行ったことない!?行ったほうがいいですよ!の台詞を12回くらい聞いた。
 お茶して、舞台を見て、お昼ご飯を食べて、駅併設の美術展を見て帰ることに。

 決定的にウーンと思ったのは、私が好きなアーティスト、仮に嵐としましょう。彼も嵐のライブに行ったことがあり、グッズのブレスレットを自分と友達用にふたつ買ったそうです。彼が買ったタイミングでブレスレットは売り切れ。物販出口で「ひとつ譲ってくれませんか?」と聞いてくる人がいたので、彼は「いくらで?」と聞き返したそうです。その時点で私は「?」ですが、彼は得意げに「その人、定価でって言うんですよ。俺、一時間並んだのに定価は無いでしょ」と。
 たぶん私の顔ひきつってたと思います。だって、そんな場面で言う台詞って「分かりました。定価で譲ります」か「友達の分なので譲れません」じゃないですか?赤の他人に並んだ分の手間賃を要求するって、それもう転売ヤーと同じですよ(何度も言いますが、すべて一個人の感情です)。

 このほかにも、先述のチケット等の件にしろ、なんとなーくお金周りの価値観がヤバい感じ。
 この日は楽しく遊び楽しく分かれましたが、特に個人ラインなどは交換せず、帰宅後に愛想として「今日はありがとうございました」という趣旨のメッセージを送るも、既読スルー。相手も私に対して思うところがあったんだと思います。

 ※2021年現在の感想
この人は本当に実際に会ってみたら合わなかった。友達にもなれなかったと思う。実家がそこそこお金持ちっぽくて、お金あるんだろうな…という空気を醸し出されてウッとなった記憶がある。

 

実際に会ったCさん

 この人も同じ県内に住む人。唯一複数回遊んで、ラインも交換して、次また機会があれば会いましょう、という話になっています。
 いちばん最初にアプリ内でメッセージを交換した相手です。初回、私の住んでいるところまで来てくれて、お昼を食べ、ドライブ、お茶という流れに。初めて会う相手の車に乗るのはヤバいかなと思ったんですが、特に危ないこともなく。
 ドアを開けて先に入れてくれる、次あそこ行こう、ここ行こうという判断が早く、気が利く人だなという第一印象。
 初日遊んだ際は特に妙に感じるところもなく、ただ、唐突に「鼻きれいですね」と言われたのはギョッとした。人間、そんなに知らない人に見た目を指摘されるとギョッとするという発見。

 二度目に会った時は、動物園に行って映画を観ました。
 初めて会った時はかなり好印象のまま別れたんですが、このときは彼がもう私に慣れたのか、わりと素が出てたなという印象。
 映画がすごく良かったので私が良かった!と言っていると「想像してたよりかは良かった」との堂々たる発言。あと、私もガバガバすぎる会話をしてたのか、めちゃくちゃ上から目線で突っ込んでくる発言が目立った。いや……普通に失礼……会って二度目でそれは……。初回会った時は普通に相槌打ってくれていた気がしたのでびっくりしました。

 会話が終始そんな感じだったので、後半慣れてきましたが、帰ってどっと疲れました。あんたは面倒な上司か。
 今もラインは続いているので、向こうは特に何も思ってない様子。

 ※2021年現在の感想
この人とは3回目のデートにも行ったんですが、私が猫好きだという話をしていたのに、猫に対する加虐言動を見せたので、人としてナイなと。あと、会話の端々からとある宗教の香りがして。3回目のデートで告白されるようなこともなく、デート後のラインを既読スルーしていたら自然消滅しました。

 

番外編2

 私がアプリを退会するきっかけになった人物。おそらく業者。
 「明日でアプリの期限が切れるので(男性は有料。月額制)ライン交換しませんか?」とメッセージの3往復目くらいで言ってくる。アイコンもメッセージも不信感は無かったので、まあいいか、と交換。
 ライン一発目の会話が、アプリでしていた会話と噛み合わず、業者か?という疑惑が沸く。あと、ラインのアイコンが初期の人影みたいなやつで明らかにサブアカウント。
 そして、アプリの期限が切れると言っていた当日、アイコンだけ変えてそのままアプリを継続していることが判明。いいタイミングだったので、Omiaiを退会しました。


 
総括

 本当に手軽に出会える。メッセージのやり取りも楽しい。ただし、本人に元気があれば。
 今回マッチングアプリをやって勉強になったなと思ったことは、

・アイコンとプロフィールのみの情報で、メッセージのやり取りをするかどうか決めることになるので、人は見た目が9割状態になる

・ウケ狙いなのか返しにエッジが効きすぎてる人間と会話するのが、自分は辛い

・自分の話ばかりしてはいけない

・会話を盛り上げようとしてくれてるのかもしれないけど、やたらツッコミたがる人間、しんどい

 

 価値観の合わない人とは友達未満くらいの距離で居られる。けれど、すでに「マッチングアプリ」という、付き合うか付き合わないかという前提で出会っていて、上記のような気持ちになると、私はかなりしんどかったです。

 現実で出会っていれば、そもそも上記の人たちとは仲良くならない、もしくはうまく距離を取って付き合えるんでしょうけど、マッチングアプリだとむずかしいです、会ってみないとそのあたりのニュアンスが分からないので…。

 実際顔を合わせて話してみないと他人のことは分からない。心身ともに危険を感じない程度にトライアンドエラー、という当たり前の結論に至りました。

 私はマッチングアプリをやってみて、(私が失踪したらマッチングアプリのせいだなと分かるように)友達ともほとんどしなかった恋愛がらみの話をするようになったので、人の話を諸々聞くことができて、それもかなり「学び……」でした。

 

2019.06.17

後記

長い。noteにアップするなら1人ずつ別記事にすべきだと思ったが、2019年の出来事にそこまでの熱量がなかったので。

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