風のまーちゃん

助産師があるなら助死師があってもいいじゃない。人生の最期を自分らしく旅立てるように私の…

風のまーちゃん

助産師があるなら助死師があってもいいじゃない。人生の最期を自分らしく旅立てるように私の死生観や、ターミナルを迎えた方やそのご家族、死亡率100%の私たちの、死に対する想いや気持ちについて、綴っていくことにしました。死を前向きに捉えて自分らしく生きていく布石になればと思います。

最近の記事

マンガ鬼滅の刃は 紡がれていく魂の尊さを教えてくれた

テレビで鬼滅の刃を見て以来、炭治郎のファンになって 結局マンガをほとんど読んでしまいました😅それが、読めば読むほど泣けてくるのです。読まれていない方には、伝わりにくいかもしれませんし、ネタバレしたら駄目なので大雑把ですが、私の想いとしてお読みください。 長いストーリーの中、様々な鬼が主人公に倒されていくのですが、身体が消え去る直前に、鬼は自分が鬼になってしまった生い立ちと、そんな自分に関わってくれた大切な人の優しさを思い出します。 そして、鬼となって自分がしてきたことを改め

    • だいたい、看取りってどういう事ですか?

      いつもありがとうございます。よく看取りという言葉を使っていますが、そもそもどういう事なのか、普段、知る機会も少ないと思います。 看取りとは 『近い将来死が避けられないとされている人に 対して身体的苦痛や精神的苦痛を緩和、軽減すると共に、人生の最期まで尊厳ある生活を支援する事』 (全国老人福祉施設協議会より)です。 ただ死の瞬間を見守るだけではなく、本当に大事なのは、本人にとって、何が幸せな最期かを  本人に選んでもらう事です。大変難しい事ではありますが、これはとっても

      • 死を考える事は、生きかたと逝き方を考えること

        自分の身内が亡くなると辛い。悲しみが、後悔が寂しさが、とにかくどうしようもなくなってしまう程切ないものです。だから、人は死を意識したくないし、そんな辛い話をしたくないのは、よくわかります。 人は、普段毎日の生活の中で、        いろんな事を考えながら過ごしますよね 例えば、目の前のテレビ番組、そして     試験、就職、子供のこと、介護、老後の事、、。 そして人生の最終段階に死があります。 そう、人生の最後に考えることは間違いなく 死ぬことです。 いや、こん

        • 自分だけのバーチャルリアリティーを楽しもう

          早咲きの桜の花がちらほら見えはじめました。 とても可憐で、青空の中で輝く淡いピンク色は きもちをホッとさせてくれます。 こんな桜の花でさえ、見る人によっては 新しく始まる季節への不安であったり、 寒さに震える花びらが自分の心の寂しさを 広げたりします。 そう、 周りに広がる風景でさえ、その人によって 見え方、感じ方が違うのですね。 ましてや、人間の見え方、感じ方は その時の価値観や感情によって変わります。 『自分』が感じている見え方です。 ある人の言

        マンガ鬼滅の刃は 紡がれていく魂の尊さを教えてくれた

          貴方の情熱の色は何色?

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          私は最期の父の言葉をさえぎってしまったかもしれない、と思った事。

          いつも読んでくださってありがとうございます。今日は、私の父が亡くなった時の話をします。 私の父は3年前に亡くなりました。ユーモア溢れた楽しい性格の反面、気性は荒く、いつも両親はケンカしていました。一方的にイライラして母を叩こうとするので、私は止めに入って、何度か投げ飛ばされたこともあります。キレると見境いのない父でした。 そんな父が肝臓癌になり、みるみる弱ってきました。私は車で3時間程度のところに住んでいたので仕事もありあまり頻繁には帰れませんでしたが それでも、玄関を開

          私は最期の父の言葉をさえぎってしまったかもしれない、と思った事。

          私たちは命をもらってここに来た

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          旅立つ場所は自分で選びたい

          人間の死亡率は何%くらいだと思いますか?  と、聞かれて一瞬考えました。 そう、当然100%です。変な話ですが、私たちは必ず死にます。今の超高齢化社会ではどんどん75歳以上の死亡数は増加しています。もともと自宅で最期を迎えていた人が多かったのが、いつの間にか病院で亡くなる方の方が多くなりました。今はどちらかと言うと自宅で看取るなんてできるの?と、思ってしまう人の方が多いのではないでしょうか。 2030年には60万人の方の死に場所がないと言われています。私たちは自分の逝く場

          旅立つ場所は自分で選びたい

          なぜ私は死に方について考え続けるのだろう?

          ようやく冬から少しずつ春の兆しが見え隠れしています。よく見るとチューリップがしっかり芽を出し、桜の枝に芽がついていました。 ついに2021年、西洋占星術で言われている風の時代になりました。200年続いた土の時代から、価値観が変わると言われています。風の時代は、「風」が目に見えないように、情報や知識など形のないもの、伝達や教育などが重視され、人々は何より「知る」ことを求めていくことになると言われています。 それはさておき、私はなんで、こんなに人の死に方について考えるようにな

          なぜ私は死に方について考え続けるのだろう?

          魂の重さは21グラムって知ってますか?

          私は、昨年まで看護師として病院勤務をしていました。病院にいると、いろんな不思議な事があります。見えないものの作り出す不思議は、   偶然とは思えない事が多いです。 何件も、死にゆく患者さんを見てきました。  人間は亡くなると21グラムがどこかにいってしまうそうです。これが魂の重さだと言われます。 では、この魂は、どこに行ってしまうのだろう?もともと見えない世界に興味があり、霊の存在を信じていた私はずっとずっと考えてました。 きっと、死んだら終わりではないはずだと、妙な根

          魂の重さは21グラムって知ってますか?

          夜明けの海を見に行く

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          感謝は苦しみを開放する?

          すべてのものに感謝しましょうと言われます。 本当にそうだよね。感謝したい、でも 本当に周りのものや人に感謝して過ごす事って難しい。こんなに毎日苦しいのに、感謝なんてできない!どこにそんなありがたいと思える事があるんだ?と、思う事ばかりです 先日ある人からこんな事を聞きました 『人は、魂の入った種のような存在で     遠い世界から、自分の選んだお母さんの    胎内に宿り                 長い間お母さんの羊水に守られて大きくなり  一人では何もできない無

          感謝は苦しみを開放する?

          空に広がるカーテン

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          死ぬ時を考えると 生きる力が倍になる

          多くの人は普段、自分がこの世からいなくなるときが来るなんて考えて生きていません。人間は死亡率100%ですよと知っていても、自分にそれが当てはまるとは考えられません。どこか他人の話です。それは当然の事です。いつ死ぬだろうと考えながらおどおどしていてもちっとも楽しくないでしょう。 けれど 人は亡くなる瞬間、             今までの自分をグルグルと回想します 自分の人生はどんなだっただろう       これでよかったんだろうか もし自分が1年後に宇宙に帰るとしたら

          死ぬ時を考えると 生きる力が倍になる

          死のあとから来る喪失感

          大往生で旅立った貴方は 小さな白い布に包まれた箱の中に収まって かえってきた。 大往生だった。みんなに見守られてよかった そう思うのに涙がポロポロポロポロ、、 だって、貴方の笑顔が見えない だって、貴方の手に触れられない だって、貴方の声が想いが 聞こえない 大事な人を失った時の喪失感はお葬式の後から 少しずつジワジワ、まるで後から効いてくる  ボディブローのようです。そしていろんな手続きをとにかく必死で済ませて、ホッとひと息ついた時にまた涙がこみ上げて何もし

          死のあとから来る喪失感