なぜ私は死に方について考え続けるのだろう?
ようやく冬から少しずつ春の兆しが見え隠れしています。よく見るとチューリップがしっかり芽を出し、桜の枝に芽がついていました。
ついに2021年、西洋占星術で言われている風の時代になりました。200年続いた土の時代から、価値観が変わると言われています。風の時代は、「風」が目に見えないように、情報や知識など形のないもの、伝達や教育などが重視され、人々は何より「知る」ことを求めていくことになると言われています。
それはさておき、私はなんで、こんなに人の死に方について考えるようになったのかを、今回はお話したいと思います。
仕事がら、たくさんの患者さんや利用者さんとお話しさせて頂く機会を得ました。その度に その人たちのたどってきた深い人生や物語を感じました。
長い戦争体験を『あんた達には残酷すぎてよう話さんわあ。今がどんなに幸せな世界か、地獄を体験したらようわかるで。』と言いながらもいつもぼつぼつ体験談を話してくれた方や、真冬にチューリップの球根を持ってきて『上手いことしたら真冬に咲くんやで。綺麗やで。』と、目を見てニコッと笑ってくれたもうすぐ100歳になる男性 認知症で周りの事情がよくわからないけど、 『僕の妻はね、、💕』と、自分の妻だけはいつも褒め称える男性、など、、、。
誰もに、生きてきた生活の中の 感動の歴史があり、伝えたい言葉があり、 思いを感じました。
そんな方たちが、亡くなる瞬間に 本当に家族の手を握り、握り返されて 感謝の言葉を胸に旅立てる状況が作れているかというと、なかなかそうはならない事があります。
これを話すと長くなるので別の機会に話しますが私は 生まれる時にその瞬間に立ち会い、 生まれてきたその子を歓迎するのと同じように 旅立つその人の人生を振り返り、 魂のバトンを受け取って、ありがとうと伝えて看送れる、そんな環境が必要だと思うのです。
自分が旅立つ瞬間を想像した時
それはどんな感じでしょうか?
周りに人がいますか? 自分はなんと言っていますか? 何を伝えたいですか?
もしかしたら、あの人は自分の戦争体験をもっと誰かに伝えたかったかもしれない、、、。 黙って逝ったあの人は、後悔はなかったろうか いろんなことを考えてしまいました。
最大の敬意をもって、亡くなる人を見送り 家族が自分なりの精一杯の見送りが出来る環境が必要。
そういうところから、 私は、人の逝きかたについて考えていくようになった気がします。
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