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私の読書感想文~『青のオーケストラ』

やっと、手に入った。『青のオーケストラ』第7巻(阿久井 真)。私が楽しみにしている漫画である。

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主人公は、オーケストラ部でヴァイオリンを弾いている高校生の青野 一(あおの はじめ)。部活動を通して友情、音楽、人間関係などを思春期特有の繊細な感情の揺らぎと共に、漫画は緻密で、かつ、大胆なタッチで描かれている。

物語自身もどうなることかという展開だが、私は著者の描く絵の緻密さに感嘆しきりだ。一が、夕日をバックに川べりでヴァイオリンを弾くところは、本当に音が聞こえてきた。平面な絵から、立体的に聴覚に働きかけてくるのだ。

そして線ひとつひとつに心が込められているように描かれているので、読んでいてもリアル。クラシック音楽も楽しめ、まるで自分がそこにいるかのような錯覚に陥る。

私はピアノは弾けるけれど、ヴァイオリンは弾けない。というか、触ったことすらない。この漫画を読んでいて、ヴァイオリンに触れてみたいな。ちょっと弾いてみたいなと思ってしまった。(多分のこぎりのような音だろうな)

著者の阿久井さんは、実際に高校のオケ部に取材に行って描かれているんだそうだ。ヴァイオリンの持ち方、指の添え方、弾いているときの高校生たちの視線や呼吸。定期演奏会の緊迫感。1ページ1ページ、線の1本1本に著者の命を感じずにはいられない。

さすが、プロ!

とにかくクラシック音楽好きの私にとって、心がスパークする漫画なのだ。今後の展開はどうなるのだろうか。

まずは、第7巻を読もう。


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