100回目の箱根駅伝を見て

今年も、箱根駅伝を見た。
私は、駅伝を見るのが大好き。

選手たちが一生懸命走る姿は美しく、それでいて力強い。
見ているだけで、熱い気持ちが伝わってくる。

自分と闘い、体力の限界まで挑み、たすきを次の走者に渡す。
与えられた区間を黙々と走り続ける選手たちの心には、
今までの様々な思いが去来しているのではないかと思う。

ある選手は、
「自分に才能はなくても、努力はできる」
と、語っていたそうだ。
ひたすら走り込んだ人だけが語れる、重みのある言葉だと
感じた。地道に努力することを忘れてはならないと、私自身改めて気づかされた瞬間だった。

また雨の降る中、全身をずぶぬれになりながら力走する選手たち。
所定の時間をオーバーしてしまったために、残り数十メートルのところで次の走者に、たすきを渡せなかったチーム。
走っている選手に、絶妙のタイミングで給水を行うチームメイト。
ゴールで倒れ込んで動けなくなった選手に、やさしくタオルで包み、救護する仲間。
真剣に走る選手たちに、沿道から最大の敬意を持って声援を送る人々。

箱根駅伝は、走る人も、見る人も、支える人も、全ての人を純粋に、熱い気持ちにさせてくれるのだ。そして、選手たちが今生きている青春時代に、一緒にタイムトラベルもできる。

100回目を迎えた今年の箱根駅伝。
伝統に支えられながら、また新しい歴史が始まる。
多くの愛情、友情、根性に支えられて。

やっぱり私は、箱根駅伝を見るのが好きだ。

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