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これからの岩手のワインを最高にする方法を考える Vol.2 〜海のワイン〜

こんにちは、及川です。Vol.2です。

岩手沿岸南部の日本最大の「リアス海岸」。
陸と海とが入り組んだ地形で、○○半島や△△崎といった地名がたくさんあります。

入り組んでいるからこそ、湾の波が地形に守られ穏やかで、さらに海からすぐの高い丘陵による陸から海への風が海面を抑え穏やかな水面になります。
そしてその風による湧昇流が海水を攪拌させ、さらに黒潮と親潮がぶつかる海域ということで世界的にも類を見ない豊かな漁場になっています。


Vol.1にて「海とワイン」から岩手ワインにアプローチできると述べました。



さて、Vol.2では醸造、ブランディング、販路確保についての回。


まず、話を進めるために念頭に置いておきたいこと。

ブランドエクイティ(ブランドの資産)は、ブランド認知、ブランド連想、知覚品質、ブランドロイヤルティ、その他資産の5つの掛け算の総和である。

これらをもとに考えていきます。

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Vol.1でも一言触れた、「海底熟成」。
海のワインというとアプローチのひとつとして海底熟成も挙げられる。
世界的に見ても例が少なすぎるがゆえにまだまだ研究段階だが、瓶を海に沈めるとかそういう簡単な話ではなく、世界のワインに対抗し得るワインにできる大きな可能性がある、岩手においての『海底熟成 2.0』について考えていく。

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