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Vol.12 どれくらいの圧で押せば「正解」なのか?

セラピスト初心者さんのお悩みの一つ。

どれくらいの圧で押せばいいのかわからない。

思いっきり押したら「痛いだろうし・・・」
でも、なぞるだけでは「スッキリ感が少ないだろうし・・・」

初心者・入門編の方が必ず通る道です。

「痛すぎたらどうしよう?」
「どれくらいの圧を掛けたら、どれだけの痛みがでるの?」

足ツボで、痛みが発生するメカニズムとして
この掛け合わせが基本的に存在しています。

施術者側が足裏にかける「圧の強さ」

そして

「お客様の足の状態」

これの掛け合わせで「痛み」の度合いが変わります。


まず、自分でコントロールできるのが
自分が施す「圧」

棒で押した時の強度をランク付けを定義しておきましょう。

1・2・3・4・5

フワッと充てるだけが「1」
少し圧をかける   「2」
少し体重をかける  「3」
更に体重をかける  「4」
自分がツライくらい圧をかける「5」

上記はあくまで参考までにですが、
自分の中で圧の分類をしておく必要があります。


相手の足(脚)の状態を知る

足が冷えていたり、むくんでいると痛みは強くなります。
また人によりますが神経が過敏な方、筋肉の捻じれにより「神経」が少しの圧で触ってしまい痛みを感じやすいということもあります。

人間は生ものです。
同じ人であったとしても、日によって痛みの出方も変わります。

慣れてくると感覚的にわかるようになりますが、
慣れてくるまでは
(慣れても、ヒアリングは必要ですが)

弱めの圧から入れていき、声を掛けながら強めていく。
お客様にとっての「快・不快」レベルをヒアリングして決定していきます。

その時に初めて上述した
自分の圧のレベル感がいきてくることになります。

お客様が「痛すぎる」と思っているのを察知する方法として

「筋肉の収縮」を見ています。

みるポイントは2か所。

①今押している箇所。(足裏、脚)
②腕、肩、顎付近

押している箇所は
例えば足裏を押していると、指をそらす傾向が強くなります。

下記の画像なんかは、その象徴です。

足をそらしたくなるほど、痛いということは
「苦痛」に変わり、きちんと反射区にも圧は入らないため
無意味な施術に変わってしまいます。

他にもふくらはぎを触っている時に、
ふくらはぎが「ギュっ」と力が入ることもしばしば。
これはふくらはぎを走行する神経に当たってしまい、お客様にとってはせっかくの心地いいはずのふくらはぎ施術が「苦痛」に変わってしまいます。


次に、
足裏や脚は筋肉硬直がわからないけれど、
ふと、手元を見ると「こぶしを握っている」とか「歯を食いしばっている」ということが起こることも。

これを引き起こすと、
施術後に倦怠感や、下手に筋肉を硬直させていたことによって引き起こす「疲れ」のようなものも発生します。

揉み起こしみたいなものも、その一種かもしれません。


ここまでで、強すぎる圧を見極める方法を伝えましたが、
基本は「自分」でどこまで押すと、どれくらい痛いものなのか?を体感覚で覚えておくことが一番大切です。

自分では「痛くてイヤなこと」をお客様には強いていることとなります。

そこから逃げている限り、本当の意味で
絶妙な圧で、結果お客様が「よかった!」と言ってくださる施術はできません。

もちろん痛みの好みや、耐性には個人差はあります。

とはいえ、

痛すぎるを施した結果残る「不快感」と「快適さ」

痛くないを施した結果残る「快適さ」と「不快感」

この間に存在する
快適さが発揮される「痛くない」と「痛すぎる」圧の具合。

ここを鍛錬することで、
どれくらいの圧をかけるといいのか?
自分なりの答えがわかるようになってきます。


自分の目指すサロン、
来られている顧客層によってその強さ加減も変わってきます。

そこは目の前のお客様と相談しながら決めていく。
どのレベルで施していくのか?が守破離の、「破」部分になってきます。


足ツボ施術をしているけれど、
どれくらいの圧を入れればいいのかわからないとお悩みのセラピストの皆様に必要なのは、新しいその他技術でもなく、まず足ツボというものを深めるために自分の足をセルフケアしてみること。

当店ではオンラインセルフケア講座を行っています。
ご自宅で、お好きな時にいつでもセルフケアを習得できます。

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この経験に学べ

探究学習がすき

たになかちよ/足の記録帳 足つぼマニア、あしの研究家、足つぼ二スト、バイヤー 足の不調がきっかけで、コンプレックスの解消と美脚研究に余念がない。趣味は海外旅行とコーヒー。