勝田香子

手のひらサイズで生まれた息子をナレーターしながら育てています。おなかにいる子どもが大き…

勝田香子

手のひらサイズで生まれた息子をナレーターしながら育てています。おなかにいる子どもが大きくなっていないとわかったとき、眠れずにネットサーフィンしました。私と同じように命と向き合うことを迫られ、必死に予後について調べているあなたに「こんな子もいるよ」と届けるためnoteにつづります。

最近の記事

超低出生体重児のグレーゾーン?な日常

久しぶりの投稿です。 noteでは、低出生体重児を生んだ(生む予定)の ママさんたちが、 その後どんな子どもに育っているのか、 元気なのか、日常生活はどうなのか、 その一例として、参考に読んでもらえたらな、と思っています。 自分が、胎児発育不全とわかった2015年には、 どれだけネットサーフィンしても、 今ほど情報が得られず、不安な毎日を過ごしていたので、 27W1D、383gという週数にしては極小で生まれて、 とても明るく元気に過ごしているよ、ということをお伝えしていきま

    • カンガルーケア始まる

      待ちに待ったカンガルーケアが始まりました。 カンガルーケアと言うのは、 生まれたばかりの赤ちゃんとのスキンシップ。 胸の上に赤ちゃんを乗せて肌と肌を触れ合わせます。 このカンガルーケア、 普通の出産直後の赤ちゃんのものと、 NICUの赤ちゃんのものと、 大きく二つに分けられるようです。 うちは後者。 保育器に入っている赤ちゃんは、 機械につながれたり管を通したり、 何かとストレスを抱えています。 ずっといろんな機械音に囲まれていますしね。 赤ちゃんにとっても、ず

      • 就学前検診

        (写真は春にいよいよランドセルを選んだ時のものです) 時系列がかなり前後しますが、 昨日は就学前検診でした。 私がいろいろもたもたしてしまい、 かなりの大遅刻でしたが、 先生方の受け入れはとてもあたたかく優しかったです。 列の最後尾について、 個人面談からスタート。 その間私は、先生から「今日の流れ」を聞いていたため、 何を話したのやら… あとで聞くと、じゃんけんをしたとか、 「これは?」「これは?」といろいろ聞かれた様子です。 そして、耳鼻科の検診からスタート。 歯

        • 鼻の呼吸器に変更

          2015年9/19にはパパ初めての抱っこ。 父親が抱っこするまで生まれてから1カ月と2週間弱。 今思うと夫もすごく頑張ったんだなとジーンとします。 同じ日に、私は初めておむつ替えの手伝いをしました。 これも、ずいぶん待ったわけです。 小さな体の体ふきもスキンシップの一つとして取り組んでいました。 たくさんかまってあげた方がよいようです。 「下手っぴでごめんよ」というメモ書きも発見(笑) 小さいけれど元気な泣き声も愛おしい。 呼吸が安定しているようなので、 呼吸器も

        超低出生体重児のグレーゾーン?な日常

          一寸法師参上

          はじめての、おふろ2015年9月5日 看護師さんが初めてのお風呂に入れてくださったとのこと。 シャンプーもしてもらい、髪もふわふわになったとか。 (まだちょっとしか生えていないけどね) 会いに行ったとき、スヤスヤ眠っていましたが、 さっぱりしてとても気持ちよさそうに見えました。 帰りは目が覚めて、「え?帰るの?」とちょっと不満げに見えました。 なんだか今の息子そのものの素直な反応です。 その翌日が生まれて一カ月記念。 体重は491g。 500gがもうすぐだ、とカウ

          一寸法師参上

          眼科検診スタート

          2015年8月6日に生まれて、 予定より少し延びて母の私のみ8月13日に退院。 独り3~4hおきに搾乳の日々でした。もちろん夜中も。 抱っこしておっぱいあげたかったです。 それはそれは幸せなことだと思います。 でもある意味のんきに、テレビなど見ながら、 一生懸命母乳を専用の袋に小分けにして冷凍していました。 母乳工場です。 それを持って病院に会いに行く毎日。 病院まで車で10分ほどの近さだったのはありがたいことです。 母乳に栄養をたしていました。 小さな体に

          眼科検診スタート

          生まれて15日目、はじめてのだっこ

          その後… 担当の先生によると、 血圧が下がって、ステロイド投入して様子見。 感染症も見られ、抗生剤で落ち着いたとのこと。 ガンバレ! 会いに行くとほぼ寝ていましたが、 たまに両目がパッチリあいていると、 とてもかわいい。 目玉の大きさはほとんど成長しないので、 この頃の顔の大きさからするとお目目くりくりなんです。 そして、8/21。 いよいよその日が来ました。 私にとって生まれたばかりの小さな命の抱っこは、 両掌でそっと体をくるむこと、 保育器の中に小さな声で歌を

          生まれて15日目、はじめてのだっこ

          小さな、たくさんの喜び

          どう表現するか、迷ったのですが、 実際に起きたこととしてやはりお伝えします。 保育器でモニターにつながれて、元気に過ごし、 毎日会いに行きました。 ほどなく・・・ おや? 肌の色が、どんどん黒くなっていったんです。 先生に聞いてもよくわからず、 大丈夫とも言い切ってはいらっしゃらなかったように思います。 正直、心配でした。 そもそも3カ月早く生まれたので、皮膚はまだしっかりできておらず、 ぬらぬら、しておりました。 定期的になにやら光にあてられていました。 目を

          小さな、たくさんの喜び

          命名!

          帝王切開のあとは、わりとすぐにリハビリがてら歩くよう言われます。 私の場合は、(確か)10階の病室から、4階NICUまでくらいの移動が ちょうどよいリハビリになりました。 結構つらい痛みでも、赤ちゃんに会えるとなると頑張れます。 記憶にはないのですが、 8/9(2015年)のメモ書きによると、 「3:00AM 搾乳後に会いに行く」と書いてありました。 24h体制で世話をしてくれた看護師さんの 献身的な姿が今も目に焼き付いています。 その夜中に教わったと書いてあったのが

          「お母さん」と呼ばれる

          ↑写真は生まれた当日に家族が撮ったものです↑ はやい、うまい、(やすい?)で、呼吸器を装着してもらい、 小さな小さな命はお腹の中から保育器へ… (1分くらいで管を通したとおっしゃってました) 皮膚はてらてらと光って、まだ胎児のようでした。 翌日、待って待って待って17時頃ようやく、 感動のご対面です。 本当にちっちゃかった。 お腹の時からそうですが、たくさん話しかけました。 私の一番の仕事は、3時間おきの搾乳です。 3カ月早く生んだお母さんからは 3カ月早く生まれた赤

          「お母さん」と呼ばれる

          生みました、出しました^ ^

          いきなりの出産宣告に号泣。 浸る間もなく手術の準備。 張り留めの点滴をして両腕に何度も針をさしていたので、 もう腕には新しく針を刺すところがない( ゚д゚) 麻酔科の先生が手の甲に針を刺してもらって点滴をし、 いざ手術へ。 ベッドに寝そべり緊張MAXで手術室に向かいました。 赤ちゃん泣くかな… 3ヶ月の早産。まだ肺もしっかりできておらず、 泣かないこともあるようです。 そのための事前のステロイド注射。 声が聞きたい… 手術が始まりました。 局部麻酔なので、先

          生みました、出しました^ ^

          プチトマトをいただいた朝

          写真は今朝一人で遊んでいたレゴ。 平和な土曜日の朝です。 時を6年前に戻しましょう。 毎朝のモニターもいつも通り。 はじめ(仮)は夜中は起きて動いて(胎児は夜行性) モニター中は眠っている。 胎動がないと言われる。 「夜はずっと起きて動いていましたよ」と言っても 「胎動がない」「元気がなくなってきていないか様子をみましょう」 と言われる数日間。 2015年8月5日(水) 夫も先生に呼ばれる。 ・・・・・どうなることやら、私的にはいつも通りなんだけど。 2015年8月

          プチトマトをいただいた朝

          小学校に上がる前の誕生日月

          先日、赤ちゃんを産む前からお世話になっている先生の診察でした。 入院して最初に500g未満の赤ちゃんの予後や危険性などの話を じっくり聞かせてくれた先生です。 とても穏やかな先生で話をしていても安心できます。 NICUを4か月半で退院してからは、 ずっと“発達外来”と“リハビリ”で発育をみてもらっていました。 その後、4歳の誕生日からホルモン注射を、毎晩うちで投与しています。 そのホルモン注射については内分泌科、というところで診てもらっていて、 また後日詳しく書きますね

          小学校に上がる前の誕生日月

          400g

          「お腹の中に一日でも長くいた方がいいんですが、  赤ちゃんが苦しいよ、ってなる前に生みましょう」 というようなことをずっと言われていたように思います。 でもなぜか私は「一日でも長くいた方がいい」 という部分の方を勝手に強調して受け取っていました。 あとから思えば、先生たちはお腹の赤ちゃんの推定体重400g超え、 を一つの目安にしていたのではないかと、 夫とも話していました。 日記(メモ)を見ると、 7/24(金)の推定体重は350g 7/27(月)は420g(誤差があ

          6歳になりました

          日付変わって昨日、になってしまいましたが、 今日は息子の誕生日でした。 6歳。 早いもので来年はもう小学生になります。 あの日。 6年前、2015年8月6日。 急に先生から「今日生みましょう」と言われて、 受け入れられず、一人になってから泣きました。 不安でした。 1日でも長くお腹にいた方がいい、 言われていたのに、もう?こんなに早く出すの???と。 息子は「お母さんに早く会いたかったんだよ」と言います。 言ってくれます。 私の命を守るために(と私は思っています)

          6歳になりました

          この注射は…⁈

          前回も書きましたが、 入院中はあまり眠れませんでした。 音が気になる。 夜中に、近くのベッドで、大きな呼び出し音。 看護師さんのパタパタ急ぎ足の音。 何があったんだろう。 心の中で 「私がご家族に連絡しましょうか?」 とシミュレーション。 そして、「あんたの出る幕ちゃう、ちゃう」 と自分で自分にツッコミを入れてニヤニヤ。 なんのことはない、その音は張り止め点滴の バッテリー切れのアラームだったと、 私も後に点滴の仲間入りをして知ることとなります。 眠れないのは、眠

          この注射は…⁈