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命名!

帝王切開のあとは、わりとすぐにリハビリがてら歩くよう言われます。

私の場合は、(確か)10階の病室から、4階NICUまでくらいの移動が
ちょうどよいリハビリになりました。

結構つらい痛みでも、赤ちゃんに会えるとなると頑張れます。

記憶にはないのですが、
8/9(2015年)のメモ書きによると、
「3:00AM 搾乳後に会いに行く」と書いてありました。
24h体制で世話をしてくれた看護師さんの
献身的な姿が今も目に焼き付いています。

その夜中に教わったと書いてあったのが、
保育器の中の赤ちゃんの抱っこ代わりとなる、
赤ちゃんの体を、両掌でそっと覆う方法です。

生まれてすぐの赤ちゃんは、モロー反射といって、
手足をビクっと痙攣させてのばすような動作です。

ちっちゃなちっちゃな私の赤ちゃんは、
まだお腹にいるべき週数で早く出てきたからか、
ビクッとしていることが多かったです。

お腹の中でまるまっている、そのスタイルに近づけてあげて、
両掌でそっと包み込みます。

看護師さんからは、そうすると安心するから
たくさんしてあげてくださいと言われました。

これが私と彼にとってのスキンシップ、抱きしめると同じことです。

私が母親になっていくとっても大切な時間。
息子と呼吸を合わせて、優しい時間でした。

手足をまるめて優しく両手でNICUのモニター音が不思議と安心させてくれました。
心拍数・脈・酸素飽和度・呼吸数、だったかと思います。


お名まえは?

看護師さんから
「ずっと名字で呼んでいるのでお名前決まったら教えてくださいね」
と言われていました。

小さな赤ちゃんを名字で〇〇君、と呼んでるなんて
今でも思い出し笑いしちゃいます。

“はじめ”というのがお腹にいたときに呼んでいた名前。

私も夫も気に入っていたのですが、
ひらがなやいろんな感じでみても字画が悪い。

本によって意味は変わると聞いても、
やはり“孤独になる”などとみてしまうと、
どうしてもその名前じゃないと、とはなりません。

ようやく決まりました。
新米パパが決めました。

地に足のついた、芯の通った子になるとのこと。

「本人に報告したらすごく反応した、ニヤリと(笑)」
とこの日のノートにも書いてあります。
(覚えてないけど、そうだったんだ*^^*)

この日、息子のNICUでの担当看護師さんも決まり、
「少しずつ点滴などはずし、
 いずれ体ふきなどお母さんにも手伝ってもらいます」
との説明を受けました。

使命を与えられたような気持ちになりました。


改めて、当時のノートを見ています。
NICUで24h、医師や看護師に守ってもらえたからこそ、
私もノートを書く時間を持てたんだなと思います。

この時の気持ち、緊張感、すべてが初めて。
残しておいてよかったです。

いつか、私のように、小さな赤ちゃんのその後が知りたい、
と思った人に届けようと、ノートを書いていました。

引き続き書きます。

あなたに届きますように…

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