「 本当のかっこよさ(寄る辺なき時代の希望) 」 

「自分だけ良ければそれでいいのだろうか。
資本主義にすっかり染まり切っているのだろうか。
原発には反対だ。
放射能は怖い。
だけど、だからと言って、チェルノブイリの放射能の事故を自分のこととして受け止められない。
やはり対岸の火事だ。
あまりにも想像力が貧困なのか?
私が嘆くことが、なぜ希望に繋がるんだろう。
自分の問題じゃないのに嘆くことが必要なのか。
私は私の人生だけを考えて幸福に生きてはいけないのか?
環境保護も、平和も、人権も、皆大事だ。そして正義だ。そして正しい。
だけど、私には重荷すぎた。
圧倒的な正義の前に自分がつぶれていくのを感じて、過剰に反発してしまった。(田口ランディ)」

かっこいいと思う。
自分のどうしようもない弱さとか、かっこ悪さとか、ちゃんと受け止めることができる人。

傾きや、意地悪な部分。とんがった気持ち。

無かったことにしたいと、見なかったことにしようとしてしまう。
綺麗事とか、なるべく多くの人の目に良いように映る選択を、こりずに何度も繰り返す。
自分の中にある「どうしようもなさ」をまずは受け入れて、そこから踏ん張って立ち上がりたい。立ち上がることが難しくても、一旦受け止めたい。正面から向き合いたい。そこからはじめていきたい。そうしたい。
着飾ることではなくて、そうやって踏ん張って立ち上がった姿が何よりもかっこいいのだと、そう思う。

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