「 選択は恐れることではないのかも・・・ 」

人生は選択の積み重ねだ。
自分にとってはこれが一番で、これしかないと思っても、道は多く開けていて、気づけていないだけなのかもしれない。
「物語のおわりに」を読んだ。

未完の物語をひょんなことから受け取った5人。自分の境遇と重ねるようにしてその先の展開について思いを馳せる。
同じ物語を受け取っても、その先の展開の広げ方は人それぞれ。その大きな広がりに、素直にすごいなと思った。


確かなことは選択に絶対という正解はないということ。
それでも選ばなくてはいけない分岐点は必ず訪れること。
何かを手放し、何かを得る。
そしてなにを選んだとしても時間は進み、その先に道ができていくということ。

選択に思い悩むことがある、幸せになれる方、安全な方、楽しそうな方、自分にとっての正解を考える。「間違いたくない」と強く願う。
でも、正解って何だろう。間違いなんてあるのだろうか。

正解も不正解も、間違いも、本当はそんなものは存在していないのではないかと思ってしまう。

「選ぶ」ということ、それよりも、選んだのその先の道を必死に素敵なものにすることに集中することが大切なのかもしれないと思うようになった。

そして、他者に相談することの必要性についても考えてしまった。
今まで歩んできた道、置かれている環境、どんなに身近な存在であっても全く同じ者はいなくて、それを裏づけにして出される最善策は自分にとっての最善策と重なるわけがないんだ。物語の展開を他者に委ねてはいけないと強く思った。
同時に「こうあらねばならない」「道を踏み外してしまう」という頑なで強すぎる執着は手放しても良いということ。それはもしかしたら他者との会話の中で明らかに立ち上がっていくことなのかもしれない。
他者の最善とする選択が自分にとっても同じになることはないということを忘れずにいたいと思った。それは、他者の声を鵜呑みにしすぎなくてもいいということと同時に、自分が見つけた最善策を必死に他者に押し付けることが相手の負担になりかねないということも忘れずにいたい。

物語の展開を共有しても、その先の広げ方に違いが生まれて、それはきっとそれぞれにとっては一番の選択なのだということ。
 
分岐点に立たされている人に読んでもらいたい一冊。
色んな事に悩んでしまう。でも、正解も不正解もないということ。どの選択の先にも、道は続いていて、歩み続けないといけないということ。

選択に悩むことよりも、どんな道も進み続けられる軽やかさと、道の景色を楽しめる心の余裕と、素敵な感性を持てる自分でいたいと思った。軽やかにスキップしながら、鼻歌交じりに、周りの美しさを探せる余裕と気づける豊かさを有していたい。そして歩みを止めない強さを。
「悩み」ということに対して一つ軽やかになれた気がした。手放すことができたような。
ときめく方をパッと選んで、ずんずん進む自分でいたい。

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