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『西荻夫婦』 やまだないと

ああああああ『西荻夫婦』だー!約20年前読んでた!東京に住んでいたけれど当時西荻窪に行ったことのなかった私が、西荻窪の2つ先の駅のカフェで再会。今日はただの私の思い出話です。

西荻窪に住むマンガ家ナイトー先生と奥さんの生活を綴るマンガ。西荻窪に実在するお店が登場する。いつか「甘いっ子」でかき氷を食べようと思いつつ、今年も食べていない。でも喫茶店「それいゆ」でこの間オムライスは食べた。すっかりマンガに出てきたことを忘れていたけど。

それにしても、20年前のマンガとは思えないほど古びていない。絵柄も古臭くないし、ファッションも時代遅れじゃない。大学生だった私は、中央線に縁がなく西荻窪なんてよくわからなかったけれど、なんとなくオシャレなのだろうなと思っていた。そして「イれない」ナイトー先生の女遊びにドキドキし、不穏な終わりに心乱されたものだった。このカフェには同じやまだないとの『ソラミミ』もあって読んだけれど、ほぼ記憶にない。その中にナイトー先生と他の奥さんの短編があるのに。『西荻夫婦』は何度も何度も読み返したマンガで、なぜか特別。

今ではナイトー夫妻よりも年上になって、あのマンガのしんみりしたところが前よりももっと味わえる気がした。そして中央線沿線に住んでみてわかる。あの夫妻は吉祥寺でも荻窪でもなくて西荻窪。山田詠美の『無銭優雅』も舞台は西荻窪で通じるところがある。サブカルかぶれでオシャレなものにひたすらあこがれ、『西荻夫婦』を何回も読み返した大学生は、20年後に西荻窪でウクレレを習っています。

287 西荻夫婦

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