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読書(漫画以外)の記録。 名前が覚えられないため、外国の本があまり読めない。まほろ市出身。
Instagramにも載せています。
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2020年5月の記事一覧
『フルーツバスケット』 全23巻 高屋奈月
そのマンガを知ったのは2003年。イギリスで、イタリア人の女の子から『Fruit Basket』の名を聞いた。私はそのマンガを知らなかったけれど、日本好きだという彼女が楽しそうに話していてうれしかったから覚えている。ロベルタは結婚し、イタリアは『ロミオとジュリエット』の街ヴェローナに住んでいる。時は流れ、2020年。ひょんなことから『フルーツバスケット』の名を聞いて、本好きの人のお墨付きもあったの
もっとみる『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 ブレイディみかこ
当事者になったり、近しい人が当事者にならないと、全くわからないことがある。その一つが「差別」だったりする。一応自分は、意図的に差別をしない人でありたいと思っているけど、無意識の行動も人を傷つけたりする。この本を読みながら、私の人生では出会って来なかった出来事や視点、切り口を知る。
アイルランド系のパートナー、そして息子と、イギリスのブライトンで暮らすブレイディさん。カトリック系の上品な小学校を卒
『晴れたら空に骨まいて』 川内有緒
私は、死んだら何にもなりたくない。何も残したくない。地図に痕跡を残したり、誰かの記憶に留まったりしたいとも思わない。無でいい、無がいい。食わせなきゃならない子供もいないし、愛するパートナーもいない。人生でやり遂げたいこともないし、明日の朝、目が覚めなくてもそんなもんか、と思うんじゃないか。今に始まったことではなく、十代の頃からそんな思いでいる。じゃ、お前の臓器を生きたがっている重病の患者に寄付しろ
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