見出し画像

京都ってところはさ。#2

1月も終わり、2月も半ば。あっという間に節分も過ぎました。今年は残念なことにどこの節分行事にも顔を出すことができず、黙々と恵方巻きを食べたのみ。

京都で有名な節分行事といえば吉田神社に壬生寺でしょうか。ご近所にあるのが壬生寺なので当家は壬生寺の「節分会」ばかりに出かけますが、実は京都にはこの節分の時には4つの神社を参拝する行事があります。その名も「四方参り」(よもまいり)。

四方とは京都御所の鬼門を守る「吉田神社」「八坂神社」、「壬生寺」、「北野天満宮」のこと。この四つの神社を参拝することで邪気を払い福を招くと言われています。

平安の時代、宮中ではこの行事を行う際に大柄な人を選び、面を付けさせ桃の弓、葦の矢を持って御所の四門に順に追って行ったそうです。その順番が、今の四方参りの順番となり、参拝する際は吉田神社→八坂神社→壬生寺→北野天満宮と巡るようになったとか。この行事を「追儺式」と呼びました。

この「四方参り」は現代でも参りやすいルートではありますが、もし時間がない!なんていうときは表鬼門の吉田神社と裏鬼門の壬生寺だけでも十分に厄払いはできるかもしれません。

節分の時期に京都を訪れる際は「四方参り」に挑戦してみるのもいつもと違った京都観光で楽しいかもしれないですね。平安神宮では昔の「追儺式」を衣装に至るまで綿密に再現されているので、こちらも興味深く見られます。

京都に住んでいると行事ごとは毎日毎年の事になっていて、改めて意味や成り立ちなどを考える事も少ないのですが、改めて書いてみると知らないことばかり。反省。

今年は四方参りも壬生寺にも参れず恵方巻きを食べたのみの私。少しでも厄が追われているといいなと思いながら、来年こそは節分祭に出かけたいと思う2月の後悔でした。








拙い文章を読んでくだりありがとうございます。細々と描き続けられたらいいなと思っています。