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生理に関するイベントを主催してみた


はじめに

先月下旬、とある産婦人科医の方と2人で生理の悩みを共有し合う少人数のイベントを主催した。

少しずつ変わってはいるものの、日本ではやはり生理の話はタブー視されたり、デリケートな話題である場合が多いと考えている。

そのような中で、参加者と生理の悩みや体験を共有し合うことで、「生理=我慢するもの」ではなくなり、少しでも女性たちの幸福に貢献できたらとの思いで当イベントを開催することにした。

少人数であったことに加え、とあるカフェをお借りしてスイーツを食べながら話したこともあり、参加者はリラックスした状態で、想像以上に生理に関する本音を聞かせてくれた。この場を持って改めてお礼を言いたい。

以下、彼女たちの話から得た気付きを共有したいと思う。

①生理の悩みは十人十色

自身はFemtech関連の団体のお手伝いをさせていただいていることもあり、女性が抱える生理の悩みについてはわりと幅広く理解していると考えていた。

しかし、参加者は少人数だったにも関わらず、それぞれ一番悩んでいる症状が異なっていたことに驚いた。過多月経、生理前のイライラなどの生理の症状に悩む方もいれば、無月経に悩んでおられる方もいた。

②生理は女性のパフォーマンスを低下させる

経血がズボンに染みてしまう経験、生理前のイライラを自分でコントロールできないことに不甲斐なさを感じるなどという声が聞かれた。生理は日常生活のなかで、女性の不安・苦痛につながっている。そして、女性は社会の中で男性と同等のパフォーマンスを求められていながら、このような生理に関する問題と向き合っている現状を改めて察知した。

③婦人科受診のハードルは高い?

話の中で、共同主催の婦人科医の方は生理に関する症状を改善するための1つの方法として、婦人科受診を紹介した。しかし、婦人科には男性が多いイメージがある、生理の悩みくらいで受診してよいのかという声が聞かれた。このような婦人科受診へのハードルの高さから、義務教育過程における性教育の見直しや、企業においては研修として男女問わず生理への理解を深めるような機会を設けることが求められると感じた。

参考までに、ユニ・チャーム株式会社の「みんなの生理研修」を紹介したい。

まとめ

女性が生涯約500回経験すると言われる生理。それがタブーではものでなく、もっとオープンに話せるようなエコシステムの構築のためには、改めて男女ともに生理の仕組みや悩みについて適切な理解をすることが大切なのではないかと感じた。

また、日本社会でFemtechをさらに盛り上げていくことは、より多くの日本人のヘルスリテラシー向上につながるだろうと思う。なぜなら、ユニークだったり、素敵なプロダクトやサービスが、生理について話したり考えたりするきっかけになる可能性も考えられるからだ。実際、筆者は「moon treats」をきっかけに今まで生理について話したことない友人とそれに関する話で盛り上がった経験がある。

ここに生理に関する悩みを解決する方法の1つであるFemtechの意義を感じとることができたうえ、Femtech関連の情報発信を行っていく重要性も実感した。


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