【日記】6月3日〜6月9日
6月3日
目覚めてしばらく布団でうだうだしていたら突然緊急地震速報のアラームが鳴り響いて恐怖の中飛び起きる。ニュースも地震についての報道のみでなんとも落ち着かない。
ニュースを見ていたら新卒さんの彼氏が住む方面も揺れたと報じていたので、電車で会ってすぐに
「彼氏さんがいるところも揺れたけど、小さい揺れだったみたいだよ」
「そうなんですか!でも彼氏は今、研修で都内にいるんですよ。心配してくれてありがとうございます」
そんな話をしながら始まる月曜日になった。
今日からさらにスピードアップして作業することになり、慌ただしく1日が過ぎていく。目標まであともう少しというところで定時を迎える。そして今日から残業時間は元いた部署のヘルプで入ることになったので素早く移動して動き回る。1時間ほどの残業。
夜、プリンス「ザ・ヒッツ」を聴く。ベスト盤。
6月4日
朝、いつものように電車に乗るも乗り換え駅にも新卒さんがいないので「早出かな」と思って出勤するも不在。しばらくして出勤してきたけれど、どうも元気がなく事務所では泣いていたので何かあったなと思っていると、事務所の不思議キャラの方が来週で退職することが急に決まったと知る。
お母さんみたいな雰囲気で事務所のみんなの心の拠り所のような存在だったけれど、最近はその辺りに付け入れられて振り回されているようだった。また一人必要な人材がいなくなる。
さらに元いた部署の派遣のおじさんが「体力的に辛いので退職したい」と派遣会社に申し出たところ引き止められたと知る。その影響もあって自分が真夏の時期に連日ヘルプで入る案が出ているそう。
昼前、ラジオから楽しみにしていたコーナーが始まった。"水曜日のカンパネラ"詩羽さんのマンスリーコーナー。随分としっかりした人だなあと思いながら作業に勤しむ。ほどなくして明日発売の新譜が1日早く自宅のポストに投函されたとの知らせ。
夕方、元いた部署に行く。相変わらずリーダー以外は今やる必要のない作業をしていてもはや怒る気も起きない。基本的にリーダーと自分がいれば残業時間は帰ってもらって良いのでは?と提案する。
残業時間中に目を腫らした新卒さんが力無く歩み寄って「明日はいつもの電車乗りますね」と小さな声で話して来た。頼れる先輩が次々といなくなって不安定になりそうな予感。
夜、水曜日のカンパネラ「POP DELIVERY」を聴く。先行配信されていた数曲を聴いて予想はしていたけれど、今のところの最高傑作にして名作。「赤猫」という曲があまりにも良くて思わず震えるくらいに鳥肌がたった。
6月5日
朝、新卒さんから色々と話を聞く。どうやら不思議キャラの事務員さんが辞める話をした後からみんなへの態度を急変したそう。その辺りで混乱や不協和音が生じているとのこと。確かに個人的な事情はあれどアルバイトではない社員が突然"2週間後に辞めます"というのはあまりよろしい辞め方とは言えない。
昼に前日の残業時間に感じた疑問を先輩と話し合って対策を考える。ひとまず残業時間に必要な人数を定時になる頃に決めようとなった。
1日の個人的な最低ノルマをこなすために食らいつくように作業する。定時直前にノルマ達成、と同時に今日はヘルプで入らなくても大丈夫と知らされたので定時で上がる。
夜、FODで「踊る大捜査線」をひたすら見る。
6月6日
朝、パソコンで営業所全員の予定表を見ているとウイスキー好きの営業さんの予定欄に「白州缶発売日」と書かれている日があって思わず笑う。こないだハイテンションで「白州缶出るんすよ!」と話してくれたので相当楽しみにしている様子。
前日の勢いに乗って快調に作業するも途中で以前作業したものに不備が見つかりそこから失速。気分も急降下してどんよりしながら作業する。どうも良い日とダメな日が交互にやって来る。
夜、また「踊る大捜査線」をひたすら見る。
6月7日
毎週金曜日になると朝から気が抜けてしまう。そんな気分に包まれながら今日も「ファンキーフライデー」を聴きながら作業する。週末なので残業時間は元いた部署に行かないといけないかな?と構えるも比較的落ち着いているらしく今日も出番無し。定時に終わる。
帰り道に先輩から教わった"ザーサイ球"が売られているお店に寄ってから地元に戻り、お金を下ろそうと銀行ATMに行くと新卒さんにバッタリ遭遇。まさかの偶然にふたり揃って心から驚きつつ大笑い。
そのまま同期との待ち合わせ場所へと向かう新卒さんと途中まで一緒に歩きながらおしゃべりしていると「中本の北極カップ麺はめっちゃ美味しいからまた売り出されたら絶対に食べないとダメですよ」と満面の笑みで言われて実はかなりの辛党だと知る。
夜、RCサクセション「カバーズ」を聴く。
6月8日
朝から美容室へ行く。
案内された席の周りは春に入社した新人さんたちの待機場になっていて、店内をキョロキョロ見回しては慌ただしく動き回っていた。いつも担当してくれる方に話を聞いたら「まずは先輩たちの作業補助・来客対応、シャンプー、カラーリングやパーマの巻き作業を1年かけて学びます。それからヘアカットを担当するにはさらにもう1年かかるんです」と教わる。話を聞きながら一人前になる前に何人くらい辞めてしまうのかな?と思うもそっと胸にしまった。
夏も近いので"おしゃれ坊主"みたいな短さに切ってもらって何だか軽やかになった。
昼にリュウジさんの「虚無ボナーラ」をノンアルコールビールと共に食べてから散歩に出る。いよいよ真夏を感じるような暑さがやって来た。
「中原中也詩集」岩波文庫版を読む。そしてふと頭の中に現れるいくつもの場面に身を任せる。
夜、佐野元春「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」を聴く。
6月9日
水曜日のカンパネラ「POP DELIVERY」発売記念イベントに参加すべく池袋へ。タワーレコードオンラインで予約するとサイン会参加券が貰えたので久しぶりに"推し活"をすることに。
電車が大幅に遅延したので開始時間ギリギリに到着すると会場はたくさんの人で埋め尽くされていた。程なくして聴き覚えのあるイントロが流れてライヴが始まった。1曲目は「聖徳太子」だった。
完璧に作られた歌の世界観を壊すことなく観客を煽って巻き込んでいく詩羽さんのパフォーマンスがとにかく楽しい。これは大音量としっかりした照明とともに見てみたいと思ったので来月のZEPPツアーがますます楽しみになった。
ライヴが終わってサイン会の長い長い列に並ぶ。小さい子達も沢山並んでいてファンの年齢層の広さを知る。こういった人が集まる風景を見るのは久しぶりでコロナ禍ってもう遠い昔の話なんだなとぼんやり思う。
Z世代の女の子と毎日笑い合ったり、Z世代のアーティストさんが歌う新しい音楽に心から感動したり。年齢や世代の差なんて実はどうでも良いことなのかも。何より大事なのは波長が合うかどうかなのだろう。
夜、ニール・ヤング&ザ・ショッキング・ピンクス「エヴリバディズ・ロッキン」を聴く。
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