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【日記】4月15日〜4月21日

4月15日
朝、新卒さんと同じ電車に乗る。先週振休を取っていたこともあって久しぶりに一緒に出勤することになった。
その道中で事務所の"テロリスト"の仕事ぶりがあまりにも酷く、いよいよ我慢ならん。という話を聞く。ミスをしても一切謝らない、責任を他人に押し付ける、自分から仕事をしないなど。
「もう1年半もいるんですよ。なのに何も出来ないってヤバくないですか?しかも叱る人が異動になってますます酷いです」と呆れていた。
さらに自分が異動する前にテロリストに対してよく言っていた「誰もいないところに叫んでも意味無いですよ」という言葉を聞きながら密かに笑いを堪えていたと知る。

今週は火曜日が緑内障の定期検診なので休み。という訳で少しだけ心に余裕も持って作業する。その影響か生産台数も上がる。意気揚々と定時上がり。

夜、細野晴臣「フィルハーモニー」を聴く。

4月16日
朝から緑内障の定期検診に行く。半年に一度の視野検査も受ける。数値としては目薬も必要ない程度に良好とのこと。ただ実際に眼を見ると目薬が必要な状態らしくまた同じ目薬を処方された。

映画「銀河鉄道の夜」を見る。いつか見るだろうと思いながらずっと見る機会がなかった作品。最近の個人的な研究テーマが「1985年の細野晴臣」なので漸く見ることが出来た。
子供の頃に原作は読んだはずなのにあまりストーリーを覚えていなかったので、次々にやって来る展開を夢中で追いかける。キリスト教のモチーフが多々現れるけれど、宮沢賢治の宗教観であれば根底には法華経の考え方が存在している作品ではないかと思う。特に蠍の場面でその辺りを強く感じる。
あまり難しく考えずに「銀河鉄道の夜」という謎多き未完の小説を映像化したらどうなるのか?という気持ちで見ても充分楽しめる作品だった。何より細野さんや越美晴さんが奏でる音楽はどれも美しい。

夕方、コシミハル「希望の泉」を聴く。

夜はモッツァレラチーズの梅肉和えとハイボール

4月17日
気分も新たに作業に集中。細部がなかなか上手くいかず悔しい思いをする。以前は運ぶだけだった商品をじっくりと知りながら1人で"ほほう"などと呟く。

夜、YouTubeの"平凡な夫婦"チャンネルで見かけた"豆腐のおさしみ"を作る。木綿豆腐をキッチンペーパーで包んでお皿に置いたら重しを乗せて40分以上放置して水分をじっくり抜く。するとクリームチーズみたいな弾力になるのでそれを刺身のように切る。何も付けずに食べてみると大豆の旨みが凄い。わさび醤油を付けて食べれば冷奴とは別物、まさに"おさしみ"の名に相応しい美味しさ。これから何度も作ることになりそう。自分は柚子胡椒を付けるのが好き。

デヴィッド・ボウイ「ステイション・トゥ・ステイション」を聴く。

4月18日
コーチェラフェスティバルでのブラーの映像を見て衝撃を受ける。悲惨、としか言えないような状況。30年前のツアーからアメリカとは相性の悪いバンドだけど、おそらくバンドキャリアの最終章にさしかかった今アメリカとの距離が再び遠ざかってしまったのは残念。

昼休みに仲の良い配送さんが「土曜日の朝、新卒さんの最寄駅まで迎えに行くんだけど一緒に乗ってく?」と誘ってくれたので早速事務所に行って新卒さんと待ち合わせ場所を決める。場所が分かりづらいのでスマホの地図を開いて待ち合わせ場所を指差してもらってそれを撮影する、というアナログな手法を取った。果たして無事に会えるのか。

夜、何故か2018年に開催した"カタカナのディスカヴァード"の告知動画を見返す。早口過ぎる自分。

4月19日
今週はラジオからスピッツの「美しい鰭」が何回か流れて来てその度に鼻歌まじりに聴く。
慣れない商品の検品に手こずる。必ずタブレット端末を見ながら作業をするけれど写真を見ても分からない部分が大量にあって混乱しながらやる。自分との戦いは続く。

配送さんから「カール」をいただく。自分が住む地域ではもはやお目にかかれないので大事に食べよう。
1日が終わる頃、とある人から信じられない発言を聞く。

夜、スピッツ「ひみつスタジオ」を聴く。金曜ロードショーは録画した。

4月20日
土曜出勤の日。
朝、途中の駅で降りて待ち合わせ場所に行くと配送さんの車がすでに止まっていたので乗り込む。しばらくすると新卒さんが小走りでやって来たので3人を乗せた車が出発。急勾配の道のりを走ること10分、あっという間に到着。

久しぶりに元いた部署の仕事を1人でこなす。朝から以前のように階段を勢いよく駆け上がったらゼエゼエ言ってしまい3週間のブランクを感じる。それでも勘はなんとか鈍っておらずテキパキと作業に徹する。
昼前に今日お休みの配送さんがシュークリームの差し入れを持って遊びに来たので昼休みに無糖紅茶を何種類か買い込み新卒さんと一緒に美味しくいただいた。

1日を通して電話もあまり鳴らず、ちょくちょく新卒さんとお喋りしてわいわい盛り上がる。そんな穏やかな土曜日。
という訳で定時の30分前には片付けも終わってシャッターまで閉めてしまった。

帰宅してシャワーを浴びながら洗顔フォームを握ったら変なところから塊が飛んできて目に入り悶絶。そこから目の違和感に悩まされる。

夜、遠藤賢司「オムライス」を聴く。

4月21日
何故か夢の中でニール・ヤングの歌声を聴き、不思議な気分で目覚める朝。

冷凍庫にあったひき肉を炒めてボンカレーと一緒に煮込んだものを昼に食べる。たまに作るお手軽キーマカレー。
食べ終わってコーチェラフェスティバルのYouTubeチャンネルを開くとちょうどブラーが演奏していたので見てみる。悲惨だった先週より盛り上がっていたけれど、明らかにデーモンのパフォーマンスが雑。「ガールズ・アンド・ボーイズ」では構成を間違えサビ以外を歌わなかったり「テンダー」の演奏前には"今日が最後のライヴだからこの曲をやるのもこれが最後だ"と言っていたり。なんとなくブラーとして活動する気はもうないように見えた。

昼寝してから出かける。錦糸町〜川崎を駆け足で巡る。それぞれの滞在時間は10分ほど。

コシミハル「シャンソン・ソレール」「パスピエ」を聴く。

生きるってつらいことが多いし、思いどおりにならないことも多いでしょ。私は小さい頃から映画や音楽に助けられてきたんです。だから、音楽で苦しみを感じるものは作れないですね。

音楽で怒ったり、励ましたりするのもちょっと違うと思っていて。いまも続けているのは音楽が大好きだから。それだけなんです。

"テクノポップが解放したもの 幻想の音に生きるコシミハルの半生"から

年齢を重ねたからか近頃は速いリズムに載せてギターをかき鳴らしたり絶叫するように歌ったり主張が強過ぎたりするような音楽はほとんど聴かなくなった。カタカナ、オアシスといった大好きなバンドや轟音ギターを弾きまくるニール・ヤングは相変わらず聴いている。
思えば以前は激しい音楽を聴いて心を武装するようなことも当たり前のようにあった。でも気づいたら今は乾いた心を潤すために音楽を聴いているような気がする。静かな音楽に耳を傾けては感動したり思わず涙する毎日。

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