「グレーゾーン」~発達障がい児とダンサーの交流から見えた世界~ パート2


<発達障がい児とダンサーの出会い>

思えば私と「発達障がい」との出会いは必然だったのかもしれない。
冒頭に書いたように、私自身の中にも“蓋をした”「生きづらさ」があったわけだから、そんな子供たちに対して無意識にシンパシーを感じていたのかもしれない。

2015年、30歳を目前に、ダンサーとしてまだまだ食べていけなかった私は、ただコンビニバイトをするよりも、何かしらダンスに活かせる仕事をしたいと思っていた。
そんな時、知り合いのダンサーが、自身も働いている発達障がい児専門の運動療育スタジオの仕事を紹介してくれた。そこで働き始めたのが私と「発達障がい児」と呼ばれる子供達との出会いの始まりだった。

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