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副作用が伴った恋愛


「ああ、ドタキャンされるかもな」

男の人とご飯やデートに行くとき、少し様子がおかしいと、最悪の事態を一旦想像する癖がある。


原因は元彼。元彼はモラハラだった。

無視したり物に当たったり、自分勝手な人で、デートのドタキャン、LINEの返事がない、なんて当たり前だった。

だから、必要以上に傷つかないように、しんどくならないように、最悪の事態を考えておく癖ができた。

これを私はモラハラの副作用と呼んでる。



少し返事が遅かったら、ああ、遅刻かもな。

朝から返事がなかったら、ああ、ドタキャンかもな。

予約した店もったいないし、呼びだせる女友達さがしとこ。


心のバリアみたいなもの。勝手に湧いてくる。

約束している相手は、元彼じゃないのに。

相手に失礼だ。

実際、最悪の事態が当てはまった男の人なんて元彼以外いない。

この副作用が早く切れてほしい。
 


夢を見させてくれるような恋愛をする日がきたら、副作用はなくなるだろうか。

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