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孤独の経験は計画だったんか

私は幼い時からずっと孤独と不安を胸に抱えていた。

両親が愛情を持って育ててくれていることも分かっていたし、姉弟は私含め4人もいるし、一緒に遊ぶことも沢山あった。

そんな私がなぜ孤独だと感じていたのか

それは、誰も私の気持ちを共感してくれる人がいなかったから
例えば、姉が私のお金を盗んだり、買ったばかりの洋服が消え半年後に染みと皺だらけで発見したり、喧嘩で少しでも勝手しまうと靴の中に大量に唾を吐かれていたり・・・とんでもない事ばかりをする姉が存在したのだが、
姉妹で喧嘩すると、「うるさい!喧嘩両成敗だ」と言われ2人一緒に外に放り出された。

弟2人とは歳が離れているし、愚痴を言う訳にもいかない。
両親に説明しようにも、喧嘩の理由は聞いてもらえない。
姉は好き放題しているし、私とは全く違う感性の持ち主なので、どれだけ嫌なことなのかを説明しても、全く理解してもらえなかった。
そんな私の小中高の時の願いは「穏やかに過ごしたい」。

小学校6年生のころ、マラソン大会で池の周りを走っていた私は、ふと
「この池に落ちて死んだら、みんな心配してくれるかな」なんて思いつつ、こんな事考えるなんて私はどこかオカシイ気がした。
心が空洞のように大きな穴が開いている感覚。

そして漠然とした不安。
みんなと何か違う私。どうしても馴染めない。
ジャニーズで盛り上がる同級生に、メンバーの中で誰が好き?と聞かれてもどれもピンとこないし、全然テンションが上がらない。
隣の席の男子としょーもない遊びをしていたら、女子になぜ仲良くするのか責められたり、意味の分からないことが年齢と共に増えていく。
女子の集団に馴染むには、どう振舞うのが正解なのか分からない。

そうして、私は他者を観察し、自分を内観することが増えていった
「この人はなぜこういう事を言うのだろう?」
「なぜ私の心は空っぽなんだろう?」

どう振舞えばいいのか試行錯誤したりした若い頃。
なぜ私が孤独で不安を感じているのか、原因が姉や両親だということは導き出せても、真の理由が分らなかった。

自分のインナーチャイルドを癒しまくることで、自分への愛が不足していること、家族に自分の気持ちを受け止めて欲しかったと、共感してもらう大切さに気付くことができた。

そう、人は「そうだね、それは嫌だったね」とか「悔しかったね」「辛かったね」、と共感してもらえないと孤独を感じるのだ
これで心がぽっかり穴が開いていた理由が分った。

じゃあ、私はなぜその両親や姉がいる環境を選び、生まれたのか。
それは、今まで私がやってきた内観や観察など、自分で考えること、心にとことん向き合って答えを自分の中から見つける必要性があったから。

孤独は不安であり、人を羨んだり、自分の存在を小さく感じたり、安心を得ようと依存したり、ギュッと力が入った、自分らしさが出せない状態。
でもそのお陰で、心の奥深くにいる本当の自分を追求することになり、
愛溢れた自分を見つけることができた。

つまり、両親や姉、自分と全く違う数多くの存在がいてくれたお陰で、気づくことができ、またその過程を経験したかったから、ヒール役として側にいてくれたんだと思う。

全ての魂は神様の一部であり、みんな演じているだけでワンネスなんだ。神様は愛の存在で、それを実感する為に分裂したんだと聞いたことがある。
だとしたら、ヒール役を買って生きる勇気って凄いな。人から恨まれ、憎まれる存在として人生を送るなんて、相当の覚悟が無いと出来ない。

なんかほんと、ありがとう。


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