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教員のブラックな働き方は現場から

おはようございます。
北海道はもう20℃を下回る日があると聞きましま。
汗だくでチャリ通勤している沖縄より、きゃんです。

今日は、教員のブラックな労働環境について、シリーズで書いてみようかと思います。

民間企業と教員とのギャップ

結論から言うとと、民間企業は縦社会、教員は横並び社会というところでしょう。

ここが教員の闇のひとつ。

私は、東京に本社をおく企業の長野県、群馬県の支店で働いていました。

ほかにも千葉、埼玉、栃木、そして都内に支店があり、それぞれに支配人がいて、その上にエリアマネージャー、その上に役員、社長といる、そこそこの規模の会社。

会社の方針は、月一の全体会議をオンライン中継で社員全員で参加して伝えられたり、エリアマネージャーや支配人を通してミッションが与えられるわけです。

当然、現場からの意見や提案、困りごとなどは支配人を通して上に伝えられます。


教員という職業にはそれがないと言っていい。

校長、教頭、事務長を除けば、みんなヒラの職員。

上司、部下の関係がない。

各部署の主任にあてられることもありますが、主任になにか権限があるわけでも、昇給があるわけでもない。

(公立はわずかな手当がつくような話もききますが、私立ではほとんどつかないのではないかと。少なくとも私のところはないです。)


「みんな横並びで上下関係がないなんて、意見言いやすい良い環境じゃな~い」とお思いですか?

いえ、組織として破綻しています。


『声の大きい人 職員会議』

みんな一律で”同僚”となるからなのか、意見を言いたい人が言いたい放題になります。

学校にだって、部署や各種委員会というような小グループがありますし、そこには取りまとめる主任がいます。

各部署から上がっている声を各種委員会へ上げ、審議・決定されたものを管理職の了承を得て、全体に共有するルートの設定はあるんです。

しかし、”声の大きい職員”に全てひっかき回されます。

正規ルートを通って決定したことを、職員全体に共有する場で、ひっくり返される。

これ、ほとんどないことだと思うのですが、学校という場所には公立、私立関係なく、学校という世界には必ずあるんです。

”声の大きい人 職員会議”で検索してみてください。

学校のことがいっぱい出てきます。


結果、ブラックな状況を自分らで作る

声の大きな職員に対して、反論する職員はほとんどいません。

先生をやってる人たちはやさしい。

道理が通ってないことを喋ってる人がいても、黙って見てます。

当然、会議は終わりません。

30人いようが、100人いようが、そこに30分でも1時間でも付き合わなくてはいけないので、仕事効率や人件費でみたらかなりの損失です。

全体会議に行き着くためにやってきた小会議、資料作成、部署間のやり取りも吹っ飛びます。

止めに入らない結果、対管理職構造を生みます。

管理職にブラックな働き方をさせているのは、現場の人間の一部と、それを黙認するその他職員です。

(せめて、主任は止めろよ。。。)

結果、火消しに回らざろう得ない管理職は、未来への思考を失い、目の前の処理ばかりで、未来への方向性は見いだせない。

当然、そのせいで新しい問題が山積していくため、崩壊していく。

ブラックな職場を作っているのは、己ら自身なのではないか?


負のスパイラルは続く

ほかにも、保護者からの要望やクレーム、部活動の問題、生徒の多様化、社会の多様化もあり、ビルドandビルドでブラックな状況は積み重ねられる。

そこから生み出される最大の危機というのが、優秀な担い手の不在につながります。

近年の教員採用試験の志願倍率の低下が物語っています。

(実際、有能な若手ほどこの業界から離れていきます。)


管理職においても、社会人になってそういう環境しか経験していないので、そういうものだろうと改善は図られません。


そんな人らに育てられたティーンたちは、どんな大人になるのやら。


まとめ:学校に必要なこと

”人事配置と組織の構築”です。

・適材適所な配置と成長のための配置転換

・管理職の意思統一とビジョンの共有

・円滑にミッションを達成するための組織運営


社会人としてめちゃめちゃ当たり前のことなんです。

若者たちが社会人になったときにできないといけないことなんです。

でも、それを育成する教員にそのマインドがないんです。

それが、企業から転職した私が至った1つの結論です。


教員のブラックな環境を知ってもらうことがようやく進んできましたが、中の人が世間のことを勉強しないといけないということに気づかないといけない。



最後までお読みいただきありがとうございます。

よろしければ、ついでにスキを押していただけたら、大変うれしいです。

次はこのシリーズで、モンスターペアレンツが生まれる理由について書いてみたいと思います。

お楽しみに。


きゃん

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