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人体コラム『ヒトの新しい器官』発見される

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。
 
 
 今回は、
 
「へぇ〜、人体って、まだまだ未知があるんだなぁ」
 
 という驚きがあったのでシェアします(o・ω・o)
 
 元記事はコチラ

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 今回、ニューヨーク大学の研究チームは、人体の新しい器官『間質』を発見した。という論文を発表しました。

 こちら正確には、

「『間質』と『間質液』は 身体の細胞の一部ではなく、人体の重要な器官の1つだ。新しく『器官』として認定すべきだ」

 
 という事だそう。
 
 
(蛙・ω・)<つまり……どういうことだってばよ?
 
 


■『間質』『間質液』とは?

表記 上から
・①Mucosa:粘膜
・②Collagen bundles:コラーゲン質
・③CD34 positive lining cells:CD34陽性細胞
・④Fluid filled space:間質液で満たされたスペース

 
□間質について

間質とは、
『皮膚の下・胃・肺』などの『臓器・血管・筋肉に沿った層』など、人体のさまざまな場所に存在する器官(組織)
 
この新しい器官(①〜④全体)は相互につながっており、強力で柔軟性のあるタンパク質の網状構造(②)によって支えられている。また内部の空間は、間質液(④)と呼ばれる液体で満たされている。
 
※CD34陽性細胞(③)は骨髄や血液中に存在する未分化な細胞。
血流障害を起こした臓器や組織に移植されると、血管を形成する細胞になる能力があると考えられている


 ちなみにこの『間質』、ヒトで最も大きいと言われていた『皮膚』よりも大きい器官だそうです。
 皮膚の下にあって、皮膚よりも厚い層になっている訳ですから、皮膚よりも質量が大きいのは当然と言えば当然ですよね(o・ω・o)
 
 さて、そんなヒトの器官で最も大きいというこの『間質』がどんな役割を持っているのか?
 そしてなぜそんな大きな器官がこれまで『器官』として認識されていなかったのか?
 
 次項で解説していきます。
 
 
 



■『間質』の器官としての役割とは?


 まだほとんど解っていないようですが、

・皮膚の下部、消化管や膀胱、肺、動脈の周辺にある網状の組織が「衝撃緩衝材」としての機能を果たしている
 
・人間が呼吸や食事といった一般的な日常生活を送る際に、臓器の膨張や収縮を可能にしている

 
 とのこと。要するに、
 

✅ヒトが動く際、体内が傷つかないための「クッション」
✅筋肉の補助的な役割


 
 これらの役割を持っていると考えられている。
 
 

■なぜ今、器官認定しようとしている?


 これまでも『間質』と『間質液』の存在は認められていたとのこと。
 では、今回なぜ「器官として認定しよう!」という動きになっているのかと言うと。
 

今回の研究で間質液は、
・細胞が発するシグナルや有害な分子の存在を伝達する役割を担っている可能性がある
 
・浮腫(血管外の皮下組織に体液が溜まった状態)との関係
 
・がん細胞の拡散への影響

 
 簡単に言い換えると、

「間質は数ある身体の細胞組織の1つでしかない」
 と思っていたら、
「間質は他臓器同様に独自の動きをしている。間質がないと人体は機能しない」
 という事実判明した。
 
 
 みたいなことらしい。
 今回の論文で研究チームは、

「この発見により、さまざまな臓器の機能的活動や、疾病における通常とは異なる体液の動きについて、再考する必要が出じるかもしれない」と結論づけている

 
 これまでの人体や臓器の動きの常識がひっくり返るかもしれない。ってことらしい。
 
 
 

■『間質』がこれまで『器官』として見られていなかったのはなぜ?
 

 なぜ、『間質』『間質液』が重要な役割を持っていることが解明されていなかったかと言うと、

人体の解剖の際、『間質液』が流れ出てしまい『間質液』の働きを正確に捉えることができていなかったから。
 
さらに、『間質液』が流れ出た後の『間質』はぺちゃんこなったパンの様に「一枚のぶ厚い細胞」にしか見えなかったから

 
 だそう。
 
 例えるなら……、
 サンドイッチ をイメージしてみてください。
 
 サンドイッチは、パン(皮膚)と具材(内臓)でできています。
 そしてパンにはふわふわの空気の層がありますよね。
 
 あの空気の層全体が『間質』であり、層の間にある空気がここで言う『間質液』ということになります。
 
 そしてその間質は空気ではなく間質液で満たされているので、小さな水風船が積み重なったような状態になっている訳です。
 
 水風船が積み重なっている所にメスを入れたら、当然風船は割れて、中の液体は流れ出てしまって、さらに風船はしぼんでぺちゃんこになってしまって、
 
「元の形がどうなっていたのか」
「風船の中にあった液体がどんな動きをしていたか」

 
 が分からなくなってしまう訳です。
 
 なので、
 
 顕微鏡で見ないと見えない世界で、水風船が破れてしまった後に、
「この水風船は元はどんな形をしていたか」
「水風船の中で水がどんな動きをしていたか」
 
「サンドイッチの空気の層にまさか特別な役割があったなんて」
 
 ということが、これまで分からなかった訳ですね(o・ω・o)
 
 むしろ今回特定出来たことが、本当にスゴい。スゴい技術だ。って話です。
 
 
 
『間質』『間質液』の研究は今後進んでいくのでしょうけれど、この新しい発見が私達の生活に新しい恩恵をもたらしてくれることを期待します(o・ω・o)
 
 
 という感じで。
 面白い記事を読んだので、今回はその紹介兼、カエル自身がちゃんと理解するためのコラムでした。
 
 それではまた~(o・ω・o)ノシ



【参考資料】
再生医療用語集
人体で最大の「新しい器官」は、なぜいまになって“発見”されたのか

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