【noteで学ぶ健康習慣の科学55:『早食い』と『肥満』の関係】
こんにちは(o・ω・o)カエルです。
「よく噛んで食べなさい」
みたいなセリフって誰しも一度は言われたことがあると思うんですけど、
「急いで食べる人」と「ゆっくり食べる人」で「食べ方が変わるとその後の体型や体調には違いがあるの?」ということを調べた研究がありましたのでご紹介。
しかも日本で行われたけっこう規模が大きい観察研究となってまして、大変参考になる&生活習慣の戒めになるのでぜひご確認ください。
研究内容は、2008-2013年の過去6年間の『糖尿病と診断された40代以上の男女』59717人を対象に、
・食べる速度(速い・普通・遅い)
・ 睡眠の何時間前に夕食を食べるか
・ 夕食後に追加で間食するか
・朝食を食べるか
・アルコール&タバコの消費
・睡眠の適切性
などをチェック。
その中で食べる速度と、BMI/ウエストサイズの相関性を検証した。
という感じになっています。
既に糖尿病になってる人を対象にどんな生活習慣を送っているかを調べてる辺り、何とも言えない恐怖感がありますね。
で、気になる結果はというと、
✅肥満体型な人のうち44.8%が早食い。29.6%が普通のスピード。21.5%が遅食い
✅普通のスピードで食べる人は、29%ほど肥満になりにくい
✅ゆっくり食べる人は、42%ほど肥満になりにくい
✅就寝2時間前に夕食をとる人と比較して、そうでない人は10%ほど肥満になりにくい
✅夕食のあとに間食をしない人は、する人と比較して15%ほど肥満になりにくい
となっており、研究者曰く、
「早食いの人は満腹になるまで、もしくは満腹を超過する食事量を摂る傾向が高い」
「早食いは耐糖能障害とインスリン抵抗性の増加による糖尿病の危険要素。またBMIの増加要素である」
「朝食を抜くこと、寝る前の夜食やおやつを摂ることは肥満の原因になる」
などコメントしています。
要するに、
「早食い」=肥満になりやすい
「食事のルーチンが乱れている」=肥満になりやすい
ってことになってます。
さもありなん。
ちなみに本研究では「運動量の差」は加味されていないとのことですが、研究対象である59717人全員が2型糖尿病患者ですので、「ちゃんとした運動習慣がある痩せ型の人ではない」ということは明らかである、ということは強く認識しておきたいポイントです。
決まった食事ルーチンがあって、運動習慣もあって、睡眠・飲酒・タバコなどの生活習慣が整っている人は糖尿病には罹患しません(例外はある)。
やはり、健康的な人生を送るための最低限の要素は『食事』『睡眠』『運動』である。
という普通の答えになってくるワケです。
そうなるよなぁ(o・ω・o)て感じ。
ちなみに、観察研究の期間中「早食い」が変化した人は全体の0.29%しかいなかったとのこと。
悪習慣は簡単には変化しないって話ですね。
悪習慣を是正するための手段として過去のnoteに手段を書いたものがありますので気になる方は参考にしてほしいです。
■【心理学】自分の背中を押してあげる『セルフナッジ』で良い習慣作り
■【1分で読める心理学:良い習慣を阻害する『習慣の二重法則』】
年齢を重ねるほど「健康の重要性」「継続の重要性」をひしひしと身に沁みて感じます。
生活習慣が乱れているなあ、と感じている人は、「始めるなら今が最速」と思ってチャレンジしてみてほしいです。
老いることは避けられませんが、老化スピードと身体の状態を整えることは今からでも間に合いますので(o・ω・o)
【参考記事】
ここから先は
【1分で読めるnoteシリーズ】
1分で読めるnoteのまとめ それぞれは全部無料で読めます 読んでみて「これは価値がある」と思えたら、100円投げ銭してくださいませ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?