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『知る』は世界をもっと『不思議』に見せる

 最近『ディグる』系のnoteをたまたまですがよく書いてます。
 私がそういう『知識の探求』に関心が高いからだと思いますが、今日知った新しい知識は、今まで何も意識していなかったことが逆に不思議に感じるようになりました。


□テンセグリティと人体構造

 ご存知の方も多いかもしれません。

『テンセグリティ』と呼ばれる概念・構造工学。

テンセグリティ(tensegrity)とは、バックミンスター・フラーによって提唱された概念であり、tension(張力)と integrity(統合)とを合成した造語。
実際はケネス・スネルソンが彫刻として取り組んでいた引張材と圧縮材からなるオブジェに対して「テンセグリティ」という造語を発案して用いたのがバックミンスター・フラーであった。

バックミンスター・フラーはテンセグリティが構造工学における一般的な構造システムのいずれにも分類されないことに気づき、自身の哲学的思想の具体的な表現手段として採用した。テンセグリティは構造システムが破綻しない範囲で、部材を極限まで減らしていったときの最適形状の一種とも考えられている。
テンセグリティは、工学においては直線部材のピン接合からなる構造システムのうち、圧縮材が互いに接続されていず、張力材とのバランスによって成立しているような構造システムである。張力材は互いに接続されていてもよい。3次元構造の場合、圧縮材の両端には少なくとも3本以上の張力材が接続されていなければならない。
圧縮材は、一般的な構造システムにおいて柱や張力材を突き上げるためのマストとして用いられ、力強く地面に接地している。テンセグリティにおける圧縮材は、両端に接続された張力材からの張力によってバランスをとり、他の圧縮材とは接触しない。張力材はごく細い材料が選択できるので、まるで圧縮材が空中に浮いているかのような印象的な視覚効果が演出できる。そのような背景と、構造システムとして用いる難易度の高さから、現代ではもっぱら芸術作品や玩具として用いられている。

Wikipedia

 文字で読むと難解ですが、めちゃザックリ言うと、引っ張る力と支える力が最低3本以上の支点(というか接合点)で結ばれている構造の物。

 みたいなことらしい。

 wikiの解説にもあるように構造システムとして難易度が高いため(宙に浮いているように見えるので不安定そうだし)建築物で見かける事は少ないようで、芸術的構造物や玩具として用いられることがほとんどの模様。

現代造形作家の堀川紀夫による作品
薔薇と折り紙の日々

 などなど。
 確かにあまり頻繁に見かけるものではなさそう。

 かと思いきや、テンセグリティ構造自体は自然界に溢れているもので、最も我々の身近なものが、私たちの身体そのもの。

https://hajime-karada.com/hajimenoippo43

 脊髄という支柱(圧縮材)と筋肉や皮膚(張力材)などによって、人体構造は支えられています。
 また、DNAの螺旋もテンセグリティの原則でできています。

DNAをテンセグリティで表現したもの / tensegriteit

 そう言われると、「確かに骨と肉と皮だけで人体内外にある全てを支えて、生命活動に必要な機能に負担をかけること(かけ過ぎること)なく維持出来ている」というのは摩訶不思議なことのように思えてきます。

 テンセグリティ構造のみで人体のオブジェを作った作品もあり、本当にヒトの身体が奇跡のような作りになっていることが分かります。

テンセグリティでバランスを保っている人形 / inzaneresearch

 テンセグリティの代表的なものと言うと奇抜な物になってしまいがち。

 ですが、実は知らないだけでとても身近にあるものだと理解すると、ものの見え方が変わってくるから不思議です。

 これだからディグることを止められないって思いますね(o・ω・o)

 また面白いものを発掘したらnoteにしようと思います。

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