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【心理学】ナッジ理論を調べてみた。

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。
 
【心理学】と銘打っていますが、正確には【行動経済学】です。ナッジ理論。
 
 
 知り合いの大学生(中国の留学生)と心理学の話をしていたら、
 
「『ナジ』って聞いたことありますか? 例えば物を買う時、レジ前の床に『矢印⇒』のマークがあると、人は自然とその矢印に従って並ぶ。のようなことです」
 
 みたいな話をしてくれて、「何それ初耳。ちょっと調べてみる」となりまして、今回のnoteにいたります。
 
 

■「ナッジ=ヒジでちょんと突く」

ナッジ理論は「小さなきっかけを与えて、人々の行動を変える戦略」のこと
 
「ナッジ(nudge)』とは直訳すると「ヒジでちょんと突く」という意味です。
 
2017年に理論の提唱者である行動経済学者リチャード・セイラー教授がノーベル経済賞を受賞したことで、アメリカの企業を中心に世界的に広まった。

 
 冒頭の、レジ前の矢印もそうです。

『矢印を床に設置する』という視覚的な刺激で、人の行動をコントロールしています。
 普段から私たちが、何気ない数多くのルールや固定概念に縛られていることを示唆しています。

 ナッジ理論は、ささやかなきっかけを与えることで、人々の行動をガラッと変えてしまうことから、「現代の魔法」とも言われています。


■行動経済学とは

  
(蛙・ω・)<参考にしたブログの例が面白かったので、引用させていただきます。
 

お財布事情の厳しいサラリーマンがうなぎ屋さんにいってメニュー表を開いたとします。そこには、
「松1500円」「竹2500円」「梅3500円」
のうな重メニューの記載がありました。

お金がない状況なら、通常は1番安い1500円の松を食べようかな……と思うかもしれません。
しかし、5割以上が真ん中の2500円の竹を選ぶのです!

なぜ、人は2500円の竹を選ぶのでしょうか?

価格が分かれている場合、人は「安い商品よりは、高い商品の方が品質は良いはず」という思い込みが働きます。
ただし最も高い商品に対しては、「一番高いモノは贅沢な気がするし、失敗した場合損失が大きいかも」という心理が働いて、回避する傾向にあります。

一番安い商品に対しては、「一番安い商品を選ぶと、貧乏やケチだと思われないかな?」という、世間体を気にしたり見栄の心理が働くともいわれます。そのため、選択肢が3つあった場合には、真ん中を選ぶ傾向にあるのです。

 
 行動経済学とは、
 
「心理学を応用し、人間は情報や感情に流されて動くという点を読み解く」
 
 という学問。

 人がかならずしも合理的には行動しないことに着目。
 一見不合理な行動を観察することで、従来の経済学では示せなかった現象や経済行動の原理を説明するというものです。
 

 

■ナッジ理論のフレームワーク

 ナッジ理論にはいくつかのフレームワークがあり、頭文字から『EAST』と呼ばれています。




□Easy(簡単/簡潔)
シンプルなメッセージで伝える、かかる面倒や手間はできるだけ少なく設計するなど
例:アンケートで選ばせたい項目をデフォルトに設定しておくなど
 
□Attractive(魅力的/印象的)
お金以外の報酬を用意する、ポイントなどを無料で与えて失効期限を付けるなど
例:成果を出した社員を表彰する設けるなど  
 
□Social(社会性)
みんな同じことをしているという社会規範を示す
例:人数制限を設けて、わざと行列を作るなど
⇒冒頭のレジ前の矢印がコレにあたる

 
□Timely(タイムリー/タイミング)
適切なタイミングに情報を提供する
例:出産前後に生命保険を進めるなど

 
 どれも身に覚えのあるものですよね。
 
 ちなみに心理学では上記のように『何気なく従ってしまうルール』や『思い込み』のことを『バイアス』と呼びます。
 

 このバイアスは、知っているだけで回避できる確率が上がる、ということが解っているため、例で出てきた鰻の話でも、

「あ、今バイアスに左右されているかも」

 と気付くことで、自分にとっての最適な行動を自身でコントロールできるようになります。

 

 
 ということで今回の『ナッジ理論』の学びはここまでです。
 
 知識っておもしろい。
 
 最後に良かったら♡スキをお願いします。
 それではまた〜(o・ω・o)ノシ
 
 




■参考文献



 何でも出てくるなパレオさん……(o・ω・o)すげぇな

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