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【1分で読める心理学:人生の幸福度を大きく左右する『身近な人に達との関係』はどれくらいの重要性を持つのか?】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。
 
 人の幸福度に最も影響を与えると言われる「身近な人たちとの良好な関係」

 人の「幸福度」に関する研究では、例えば、「宝くじの1等を当てて数億円を手に入れたとしても幸福度は1年で元に戻る」が、「家族や友人や恋人、所属するコミュニティとの関係が良好な人は幸福度が恒久的に続く。※寿命も延びる」

 ということが解っています。
 
 お金は生きる上で必要なツールですが、お金は人生を直接的に幸福にするものではなく、人生において重要なのは少なかろうが多かろうが、自分の親しい人を大切にすること。
 と言える訳です。さもありなん。

 では、「その価値観は万人に共通するのもなのか?」という視点ではどうでしょうか?
 
 世界中の人が「お金<<人間関係」で幸せになれるのか?

 を調べた研究があります。

 これは世界の5つのエリアで「幸福度」と様々な「価値観」との相関性を調べたもので、

①アメリカ、イギリス、オーストラリア、スペインなどの西洋諸国
②ラテンアメリカ
③香港、日本、韓国、シンガポール、台湾などのアジア諸国
④ロシア、東欧などの元共産主義国
⑤中国、ベトナムなどの共産主義国 

 などの国において、1999〜2014年に数十万人を対象に行われた大規模調査です。
 
 以下の6項目の重要性と、人生の満足度の相関性を調査。

①伝統的な家族観:家族を大切にすること、近くに住んでいる人を助けたり、世話をしたりすること

②友情と余暇の価値:友情と休みの過ごし方の重要性

③物質的な価値観:金持ちになること、成功すること、功績を認められること

④政治的価値観:政治の重要性

⑤社会的価値:社会のために何かをしたり、環境に配慮したりすること

⑥宗教的価値観:宗教や神の重要性

 確かに、いずれも人の幸福感を左右していそうな価値観です。
 
 で、結果はと言うと、

■[①伝統的な家族観②友情と余暇の価値⑤社会的価値]を高く評価する人ほど人生の満足度が高く、この結果全てのエリアで共通していた
 
■[③物質的な価値観]は東ヨーロッパでは人生の満足度と相関していたが、欧米・アジアでは逆相関(物欲は不幸感と相関していた)。
ラテンアメリカや共産主義国では重要視されていなかった
 
■欧米・中南米・アジアのエリアでは[⑥宗教的価値観]を重視する人の満足度が高かった
 
■共産主義国では[④政治的価値観]と幸福度に相関性が見られた
 
■旧共産国・東ヨーロッパでは[④政治的価値観]は逆相関にあった

 てことで、[金・宗教・政治]には文化差が出るが、[人間関係・社会関係]は万国共通で幸福度と相関性が高い。

 ということが分かった訳です。

 ちなみにこのあたりを参照にしてもらえれば、「友情って難しく考えなくて良いな」ってことと、「孤独を選ぶことは心身ともにデメリットが大きいぞ」ってことが分かるかと思います。
 
 参考にどうぞ(o・ω・o)

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