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イタリアのヴェネツィア

↓前回はアムステルダムで大麻を受動喫煙した話↓


(2/3 8日目)


 早起きしてチェックアウト。8時には駅へ。今日はいよいよヴェネツィア観光。事前にクロークがあることを把握していたので利用することにした。この日の天気も曇り。雨が降ってないだけましだが少し残念。そんなこんなで大きな橋を渡りサンタルチア駅に到着。クロークにスーツケースを預けて街歩き。中心に向かうと早速高潮で道が水没していた。テレビでみるやつだとか思いながら進んでいった。低い踏み段が繋げてあり、それを橋の代わりに使って濡れないようにしていた。

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 少し不便だったが仕方ない。ヴェネツィアはとにかく橋が多い。

あの有名なリアルト橋も通過。

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その上迷路のように道が入り組んでいる。迷子になりながらサンマルコ広場に到着。

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広場は水没していて通れなかった。とりあえず鐘楼に登ろうとしたがまだ開いてなかった。少し徘徊してドゥカーレ宮殿に入場。ここもクロークに預けろということで預けた。

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 この時、館内撮影禁止だと思い込んでカメラまで預けてしまったので一眼レフで写真を撮れなかったことは残念だった。中はいかにも宮殿という感じ。豪華絢爛。中世の時代にヴェネツィアがどれほど栄えていたかわかった。金色の主張が激しい。まさにゴージャス。

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 その後、サンマルコ寺院に入ろうとしたがまたクロークに預けろと言われた。しかし、クロークが見当たらない。言われた方向に進むが見当たらない。半ギレでもういいわと思って右を見たらひっそりとあった。こんなん気付くかボケ。荷物を預けて教会内へ。サンマルコ寺院は撮影禁止だった。また、日曜だったこともありミサが行われていた。人生初のミサをこんな有名なところで見られるとは思わなかったので感動した。ただ、キリシタンではないので参加はできなかったが無事に帰国できるように祈った。信じるものしか救ってくれないらしいが、それは置いておこう。そのまま鐘楼に上った。霧がかっていて何も見えなかった。見渡す限り雲しかない。わかりきっていたが、とてもがっかりした。天気悪いのは仕方ないね。

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 その後は特に目的もなくウロウロ。疲れてきたので水上バスを使いたかったが高いので歩いた。途中、知らない教会に入りつつ駅に到着。荷物を回収しミラノへ向かった。ここからはイタリアを電車で縦断する。

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 ここで少しユーレイルパスのイタリアにおける使用ルールに触れておく。ユーレイルパスはヨーロッパ版の青春18きっぷのことだ。ただ、日本とは鉄道網が大きく異なるのでルールも大きく異なる。まず、パスには大まかに2種類ある。限られた国のみ乗り放題になるきっぷと数か国を除くEU加盟国すべてが乗り放題になるユーレイルグローバルパスがある。その中でも2種類あり、連続使用タイプとフレキシータイプがある。私はフレキシータイプのユーレイルグローバルパスの15日間のパスを出発前に購入した。このパスがあれば基本的に国鉄であれば乗り放題だが、ブリュッセルの空港のように別途料金を支払う必要のある場合がある。イタリアも同様で、フレッチャロッサ(イタリア版新幹線)は全席指定席なので運賃とは別で指定席券を購入する必要があるので、パスを持っていてもこれを購入する必要がある。このシステムは、フランス、スペインでも同様である。指定席券を購入しなかった場合罰金があるので気を付けなければいけない。

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というわけで、窓口で指定席券を購入。(€10)今日は何も食べてないので、ホームの自販機でサンドイッチを購入して乗車した。私はスタンダードクラスだったが、2×2列のゆったりとしたシートだった。また、車両の真ん中には対面の席があり、折り畳み式の机までついていた。加えて全席にゴミ箱とコンセントが付いていた。ちなみに日よけは全自動だった。連結部付近には大きな荷物置き場があり、そこにスーツケースを置いて自分の座席を入念に確認したうえで座った。2時間半ほどで到着。途中、空調設備の故障??で停車した時間もあったがなんとか到着した。

【ミラノはイタリア北部にある第二の都市である。世界のファッションの中心としてパリコレと並びミラノコレクションは世界的に有名である。もちろん歴史的にも重要なまちである。また、ACミランとインテルミラノはこの町にあるサンシーロスタジアムをホームとしている。】

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 ミラノ・セントラル駅はとても大きかった。例えるなら大阪駅だろうか。大きなアーケード型の屋根が特徴的だ。しかし、ここは悪名高いミラノ。事前に行った情報収集ではジプシーがホームにわんさかおり、スリに遭ったりチップを要求されるということだった。警戒心MAXで降車したが、ジプシーは全くいなかった。ヴェネツィアでもそうだったが、ホーム入り口付近にゲートがあり、そこで検札のようなものがあり乗車券を見せる必要があった。故にジプシーはホームに入れないシステムになっているのだと思う。

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ただ、このゲートを通過すればそんなことは関係ない。ゲートを出た瞬間に警戒心を120%まで引き上げホステルへ向かった。

 しかしながら、ミラノ駅の駅舎は博物館のようないで立ちであった。エスカレーターに乗ろうとすると、目の前には大きなD&Gの広告があった。さすがミラノ。大きな時計や化粧品店を横目にGoogleマップを頼りホステルに到着。

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 徒歩2分の距離だった。レセプションのスタッフはめちゃくちゃフレンドリー。自己紹介もされたがそれに対してうまく返せなかった。小学校レベルの英会話ができない自分に失望したがそんなことも全く気に留めない様子でとてもよくしてくれた。最後にはウエルカムドリンクまでいただいた。クレカで支払いを終えていたが宿泊税は現金で払う必要があったらしい。しかし、€50札しかなかったので後でいいと言われた。その後自分の部屋へ。
このあたりで発覚した事実だが、イタリアでの時間がなかなか少ないことが判明した。どういうことかというと、イタリアの後にクロアチアのドブロブニクに飛行機で行く計画であった。しかし、その便は週2回しかなく、日曜の便に搭乗する計画だった。ミラノからフィレンツェ、ローマ、ナポリ、ソレント、カプリと巡るとなるとかなり時間がないことが発覚した。圧倒的計画不足。

そこで、すでに16時近いがこの日だけでミラノ観光を終わらせることにした。不本意ではあったが圧倒的時間不足なので地下鉄を使うことになった。券売機でチケットを購入するために€50札を入れたが戻ってきた。どうやら高額紙幣は使えないらしい。困っていたらおじさんが交換してあげると声をかけてきた。ありがたいと思ったがおじさんの手にはコイン2枚。一瞬パニックになった。コインで1番額が大きいのは€2。本当に両替してくれるのであれば25枚の€2コインが必要なはずなのに2枚。ここで詐欺だと気づき断った。本当に危なかった。仕方ないのでクレカで購入。この時点でビビり倒していた。地下鉄も雰囲気が悪かった。

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名市交 東山線かな?(あふれ出るN1000感)

 今までで一番世紀末感があった。ドゥオーモ駅で降りて、恐る恐る階段を上ると右手に馬鹿でかい建物が見えた。その前にある広場にはものすごい数の人がいた。

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 人の多さに圧倒されまくっていたが、とりあえず余っていたクローナ(スウェーデンのお金)をユーロに換金した。その後、ドゥオーモへ。広場を縦断しようとしたが、人の多さが半端ない。セルフィースティックを押し売りしてくる人もたくさんいた。こいつらをガン無視して入り口に向かった。入場券を購入し手荷物検査の列に並んだ。15分ほどで自分の番が来た。サブマシンガンを持った屈強な軍隊のお兄さんに手荷物検査をされたので少しびくびくしていたら、どこから来たか聞かれたので日本と答えた。すると、「こんにちは」と日本語で挨拶された。

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 日本語うまいねと褒めたらありがとうと日本語で返してきた。検査が終わったのでありがとうと日本語で返した。ほっこりしながら中に入ると数えきれないほどの大きな柱と真っ白な内装に圧倒された。天井も高く開放感がすごい。

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 上を見ながら歩いていたらミサ?がちょうど行われていた。少し見学させていただいた後、上に登るために一旦外へ。外に長蛇の列があったのでとりあえず並んだ。15分ほど並んだところで違う列ということがわかった。この列は上までエレベーターで行く人の列で、私は階段で行くチケットを購入したので別の場所へ向かった。階段の入り口に列はなかったのでラッキーと思い進んだが地獄を見た。螺旋階段がとんでもない高さまで続いていた。


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5分近く階段を登ったが着いたころには目が回っていた。着いた頃にはちょうど夕暮れ時でなかなかいい景色だった。屋上からは人がごった返していた広場を上から眺めることができた。イチャついてるカップルをよそ目に写真をたくさん撮ってまた階段を下った。かなりの重労働だったがいい景色を見ることができた。

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 すっかり日も落ちたが、隣にあるヴィットーリオエマヌエーレ二世のガッレリアは燦爛たる輝きを放っていた。ここもドゥオーモと同じく世界遺産に登録されている。ここは世界最古のショッピングモール。大きなアーケードの中には超高級ブランドの店がずらーっと並んでいた。こんな所で買い物できる人はどんな人なのだろうか。でも売っているものは遠鉄百貨店にもあるようなものもあるのだろうなあとか思いながら歩いた。そのアーケードの中心にあるドームの下には雄牛のタイルがある。この牛の急所を軸に回りながら願い事をすると幸せになるとか願いが叶うとか。これはやるしかないと思い、無事に帰国できるようにと願い1回転した。

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あとで調べると3回転とかいてあったが無事に帰国できたのでよしとしよう。その後は街歩きも兼ねて、外観だけでもと思いサンタマリアデッレグラッツェ教会に歩いて向かった。ここは最後の晩餐がある教会である。完全予約制で超人気スポットなので相当前に予約する必要があるらしい。周遊旅行の私は当然のことながら予約はできないので今回は外観だけというわけだ。途中、狭い道を通って近道をしようとしたが雰囲気が悪かったので大通りを通った。

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道は広くないがトラムとおしゃれな服屋が並んだ街並みとおしゃれなミラニスタがよく映える。途中、豪華な建物から列ができていたがなにかわからなかった。後々わかったが、世界に数えるほどしかないスタバの高級店だった。そのまま城を経由し、教会へ。マップでは着いたがどれかわからなかった。少しがっかりしたが地下鉄で帰った。帰りに乗った地下鉄はかなり綺麗で行きの地下鉄とは真逆の雰囲気だった。ミラノは治安が悪いというイメージがあって、実際ぼったくられかけたが、そこまで治安は悪くなかった。ホステルに帰り夕飯を食べた。このホステルは2食付きというかなり有難いホステル。遠慮なく頂いた。全く期待してなかったがくっそうまかった。特にラザニア。サイゼリアのミラノ風ドリアだった。途中から隣に来たフランス人と少しお話した。日本のどこから来たか聞かれたので、名古屋と答えたが知らなかった。豊田の近くと言ったら理解してくれた。名古屋より豊田のほうが海外では有名らしい。たぶん彼らが知っているのはTOYOTAだと思うけど。また、日本に行きたいけど英語が通じないから行きにくいと言っていた。これは紛れもない事実。日本が英語後進国であることは世界の常識らしい。英語を話せない私がそれを伝えておいた。説得力があるね。その後は部屋に戻り寝た。


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