見出し画像

夫婦の家事シェア。分担しないほうがうまくいく?


「4月はいそがしすぎて、気がついたらおわってた、、、」

子育て中の友人から何度となくそのセリフを聞いていましたが、いや〜、ほんとうにそのとおりかもしれません。

わが家も4月から娘の幼稚園がはじまりました。まいにち、まいにち、あたらしいことを吸収して、目をキラキラさせながら帰ってきます。
夜の7時にソファでコテンと寝落ちしてしまうむすめの姿がぜんぶを物語ってる気がしています。

でも、生活が変わったのは、子どもだけでなく、わたしたち親も同じこと。目の前に次々にやってくる「あたらしいこと」を、ひたすらコツコツと打ち返す日々です。

幼稚園がはじまりあたらしく増えたことは、こんな感じでしょうか。

・毎日の幼稚園グッズ準備
・子どもの送り迎え
・ちょこちょこ発生するお支払い管理
・日々の連絡帳、おたよりチェック

こう書いてみるとどれもこれも、大したことないような気がしてきますね、、、(汗)でも、なにしろ、頭も体もまだリズムができていなくて、からまわっている感じがします。

幼稚園グッズに関していうと、お弁当ナプキン、フォークスプーンセット、給食エプロン、着替え、汚れたものをいれる袋、水筒、体温チェック。それに加えて、月曜日は上履きと赤白帽を洗って持たせないといけない、、、、などなど、持ち物をあたまで何度も確認しながら、漏れがないように準備するのに必死です。

髪を振り乱しながら用意をしていたら、ふと、気がついたことがありました。

夫の暮らしは幼稚園はじまってからも、もしかしたら変わってないんじゃないか......と。

あれ、いそがしいのは私だけ?

幼稚園の準備については、どっちが何を担当するか、夫婦ではなし合ったわけではありません。

わたしのほうが子どもの洋服の場所をわかっているから、わたしがやったほうが早いかも......。
むすめの送り迎えも、時間になっても夫が忙しそうだから、じゃあわたしが行くか......。

そう。わたしが自分でぜんぶ決めたことなんです。(仕事の量を比べると夫がはるかにいそがしいということは大前提としてあります。)

夫に頼んだらきっと送り迎えだってやってくれるだうなー。そもそも、わたしが勝手に決めたことだしね。

と、あたまではわかっているんです。でも、わたしだけが必死なんじゃないかと思うと、夫に対してじわじわとイライラが募るのも事実でして。

そして、ある日の朝、予想通り、わたしがブチ切れました。笑

「わたしばっかり準備してるじゃん!」
「どうせ送り迎えも、わたしがやってくれると思っているんでしょう?」と。

こんな自分も嫌なんですが、やっぱり溜め込んではいられませんね。。。。

すぐに話し合いをして、担当を見直すことになりました。送り迎えは、行きはわたしが担当、帰りは夫が担当。幼稚園グッズの準備は夫もできるように、子どものタンスを整理して、棚にラベルをつけました。また、持ち物はあたまで考えなくていいように持ち物リストをつくることに(このリスト、幼稚園で配ってくれたらラクですね!はじめは何が必要かさえわからず、それもストレスでした)

まいにちの幼稚園準備はわたしの担当に引き続きなりましたが、わたしが用意していると、夫が近寄ってきて「何か持ってこようか?」と聞いてくるようになりました。

「じゃあ水筒用意しといてー!」とか。「私が準備する間に、子どもの歯磨きしといてー!」とか。お願いしてます。こういう気遣いがあるだけでかなり救われます。

夫のいいところは私が一度声に出すと、ぐるっとこちらに体を向けてちゃんと聞いてくれるところだな〜と思います。(私、夫に転がされてますかね?笑)

家事の担当を決めない?

そんなことを考えていたら、思い出したのはノルウェーに住むご夫婦のこと。私の父母に近い年齢で、二階に住んでいたこともあり、ふたりの暮らしぶりはなんとなく把握していたんです。あるとき夫婦の家事分担について、ふたりと話したことがありました。

「庭の手入れと家の修理やDIYはホーラルドさん(夫)の担当で、毎日の料理と洗濯はカーリンさん(妻)の担当なんでしょ?」

「いやいや、ちがうのよ。わたしたちは家事の担当は決めてないのよ」

「そうそう。カーリンが大変そうだったら、ぼくが料理をすることもあるしね。わたしたちは、担当は決めてないんだよ」

ふたりの話を聞いて、ちょっとビックリしました。

というのも、奥さんのカーリンはほとんど毎日料理しているのを見ていたし、庭仕事だってほとんどホーラルドさんがやっているのをわたしは知っていたから。ちゃんと分担しているよね....?と、そのときの私は不思議でした。

でも、今なら「家事の分担を決めない」というルールが、ふたりのバランスをとるために必要だったんだとちょっとわかる気がするのです。

北欧は夫婦共働きがあたりまえ。働きやすい環境があるといえども、まいにち仕事もあるなかで、家事も育児もこなすのはやっぱり大変で。それぞれの家庭でよい方法を見つけようと試行錯誤しています。

きっとカーリンさんたちも、家事の分担について今まで夫婦でたくさん揉めて、担当を変えてみたり、やり方を変えたりしてみたんだろうなぁ。そして、その結果、「担当をはっきり決めないで、お互いに常に手伝う気持ちでいる」という方法にたどり着いたんじゃないかな。

大変だったら手伝う。相手を気遣う。

こんなシンプルなことがちゃんとできていれば、家事も育児も、仕事だって、だいたいはご機嫌にみんな過ごせるような気がするのです。

そして、そんなことを考えていたら、わたしもゴミ捨てや家のメンテナンスなどなど、夫にまかせっぱなしなことがいろいろあるな......と、ぽろぽろ思い浮かんできました。

夫よ、怒ってごめんね。

あらためて、夫婦で力を合わせていろいろ乗り切っていこうじゃないか!と、決意したのでした。

そんなことを考えているうちに怒涛の4月は嵐のように過ぎていき、もう、5月も半ばなんですね。5月も気がついたら終わっていそうです。





サポートいただけたら、とてもとても喜びます。いただいたサポートは次の記事を書くための、心の栄養に使わせてもらいます!