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7月20日 ハンバーガー業界は感染症で新たな成長が始まった!?

普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
視野を広げ、頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→複数の販売チャネルを持つことの強さがマクドナルドをはじめとしたハンバーガー事業者の売上からわかる。一方で選択と集中とも言われてきたが、このバランスはどのようにとっていくのが良いのだろうか?

東京都新宿区西新宿に本社を置き、ハンバーガーチェーン店「マクドナルド(McDonald's)」の経営などを行う日本マクドナルド株式会社が制定した、「ハンバーガーの日」です。

マクドナルド、感染症で大きな影響を受けている外食産業のなかでは例外的に売り上げ好調と伝えられています。調べてみました。

まず、直近の2021年12月期の決算です。
営業利益は10.3%増の345億円と昨年度に続く最高益更新、全店売上高も10.7%増の6,520億円とこちらは3年連続の過去最高更新、と絶好調です。

その要因ですが、やはりテイクアウト、デリバリー、ドライブスルーなどによるもので、決算説明資料の中でも、デリバリーについては年内に47都道府県への展開を目指すとし拡大を謳っています。


この好調はハンバーガー市場全体のものだったのでしょうか?

日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査 令和3年(2021年)年間結果報告」によると、ハンバーガー店が主と思われるファーストフード(洋食)が売上高が109.3%となっています。コメントでも、「テイクアウト・デリバリーの下支えにより好調を維持した」ことが言及されています。

特筆すべきなのは、コロナ前2019年と比較しても売上高が116.2%となっていることです。感染症を経て新たなニーズを掘り起こした、それによる過去最高更新、と言えそうです。

日本フードサービス協会は毎月の結果報告も公開しているのですが、最新の5月の報告のデータでもファーストフード(洋食)の売上高は前年比101.8%、2019年5月比では、126.2%と好調が続いていることが分かります。


次に、業界2位とされるモスフードサービスの決算もご紹介します。

マクドナルドと決算期が3ヶ月ずれるのですが、2022年3月期の決算です。

売上高は109.0%の784億円、営業利益は244.2%(!)の34億円となっています。

ハンバーガー業界は感染症に強い業界と言えそうです。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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