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7月15日 ギフトを贈る人ほど幸福度が高い!?

普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→ギフト。「プチギフト」「カジュアルギフト」という新しい動きが出ている。この背景にはどういった消費者心理の変化があったのだろうか?


陰暦7月15日は「中元」と呼ばれます。
古く中国では1月15日を指す 「上元」、10月15日を指す「下元」と並び、重要な祭日として考えられて きました。 今日の日本では、7月初めからお盆にかけての時期に、感謝の気持ちを 込めて贈り物をする風習として「中元」の文化が定着しています。

「中元」調べてみました。

その前に、中元といえば歳暮、ですが、「歳暮」の起源は、死者の霊をまつる行事「御霊祭」の共同飲食に子孫 が食物を持ち寄ったことであると言われています。 本来は、塩ざけ、塩ぶりといった魚類が多く用いられましたが、これらが転 じて、現在では12月10日以降の年末に、中元と同様お世話になってい る方に贈り物をする風習のことを指すようになりました。

とのことです。なるほど…


矢野経済研究所の「ギフト市場に関する調査(2021)」によると、中元・歳暮市場は、年々減少し、2020年実績では、中元が7,210億円、歳暮が8,990億円となっています。2022年の予測は中元が6,700億円、歳暮が8,430億円となっています。

これはライフスタイルの多様化や人付き合いに対する志向の移り変わり、虚礼廃止の風習の広まりなどが要因と考えられます。

また2020年は市場自体は減少したものの、例年と異なる動きとして、帰省ができない代わりに歳暮を送る「帰歳暮」なる言葉も登場しましたね。

オリコンが行った「お歳暮・お中元に関する意識調査」によると、「過去に歳暮を贈ったことがありますか?」という設問に、
20代の81.8%、30代の57.0%が「ない」と答えています。
40代、50代では約70%の「ある」とは、はっきりと分かれています。

「今年、歳暮を送る予定がありますか?」と言う設問にも以下の通り年代による違いがはっきりと現れています。

中元・歳暮という風習は今後無くなっていくのでしょうか…


では、贈答品の市場は縮小傾向か、というと、「カジュアルギフト」と呼ばれる市場が伸びています。カジュアルギフトとは、「母の日」や「父の日」、「敬老の日」といった記念日に贈られるギフトのことで、年々増加しており、中元歳暮も合わせたギフト市場は2020年こそコロナ禍の影響で減少したものの、2022年には10兆1,980億円と予想されています。


DNP「日常生活とギフトの実施状況に関する調査」によると、ギフト実施率が高い記念日は
☑️ 「誕生日」:34.5%
☑️ 「母の日」:32.7%
☑️ 「お中元・夏ギフト」:32.4%

となっています。

また、ギフトの単価が高いのは、
☑️ 「結婚祝い」:32,600円
☑️ 「合格、入学祝い」:30,900円
☑️ 「成人のお祝い」:30,300円

となっています。


注目すべきは、「日常的なプチギフト」という項目があることです。単価は1,500円と最も低いものの、平均実施回数は4.9回と最も多く特別な記念日でなくとも、ちょっとしたギフトを贈り合う習慣が根付きつつあることが伺えます。

最後に、ギフトモールが行った、「コロナ禍でギフト購入が増える理由」を調査したものから、「ギフト購入頻度と幸福度の関係」を示すデータをご紹介します。

ご覧のように、ギフトの購入頻度が高い人は幸福度も高い、という関係が読み取れます(もちろんギフトを商売にしている企業の調査だから、という点も頭の片隅に置く必要はあるでしょうが…)。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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