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7月22日 ピーナッツはナッツじゃない!?

普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→売上が伸びるナッツ市場。差別化が難しい市場でもあるが、価格以外にどのようなマーケティング上の工夫が考えられるだろうか?


ナッツ類の普及や需要の拡大などを目的に活動を行う日本ナッツ協会が1996年(平成8年)に制定した「ナッツの日」です。
日付は「ナ(7)ッ(2)ツ(2)」と読む語呂合わせから。

ナッツ。
調べてみました。

通常「ナッツ」とよばれる木の実は堅果種子類で肥大した種子の胚や仁(胚乳)を食用とします。一般的には、アーモンド、クルミ、カシューナッツ、ピスタチオナッツ、マカデミアナッツなどが副食品として利用されています(日本ナッツ協会HPより)。

というわけで、ピーナッツは殻に覆われていますが、地面の下で育つため木の実=ナッツではないそうです。知らなかった…

農林水産省「食材まるかじり」というHPから、ナッツについて解説したページが詳しかったので引用します。


食品データ館「世界のナッツ生産量の割合・種類(2019年)によると、重量ベースで圧倒的に多いのはココナッツ。これは、1粒の重量が他の木の実と比べ10倍以上あるためです。続いてくるみ、カシューナッツ、アーモンド、と続きます。

詳細と主要生産国は以下の表の通りです。


日本で流通しているナッツのほとんどは輸入品です。令和元年12月に東京税関がまとめた「ナッツ類の輸入によると、ナッツ類の輸入は年々増加しており、2018年では2009年比で数量で1.6倍(8万トン弱)、金額では3.1倍(700億円弱)になっており、伸びていることがわかります。

種類別では、半数がアーモンド(50.7%)、続いてクルミ(26.5%)、カシューナッツ(14.5%)の上位3種類で全体の91.7%を占めています。

この3種について詳しくみていきましょう。
なお、数字が2018年と少し古いので、2021年の数字を日本ナッツ協会「輸入統計」から補足します。

☑️ アーモンド
確かに最もよく見かける存在です。

数量は2018年に3.5万トン、金額では279億円となっています。
2021年では過去最高を更新し、4.2万トンまで増えています。

原産国はアメリカが96.8%とほぼ全てを占めています。
2021年も変わらず98.3%を占めています。


☑️ クルミ
やはり増加傾向にあり、2018年には1.8万トン、185億円となっています。
2021年は2.2万トンとこちらも過去最高を更新しています。

原産国ですが、直近ではアーモンドと同じくアメリカが96.2%となっていますが、1988年では中国とシェアを2分していました。これは、アメリカ産の安定した品質と供給が評価されてのことだそうです。
2021年も97.4%でアメリカが1位です。


☑️ カシューナッツ
こちらもやはり増加傾向で、2018年には1万トン、120億円となっています。
2021年は1.3万トンとやはり増えています。

原産国ですが、2009年も2018年もインドが圧倒的に1位ですが、ベトナムが12.2%から26.0%へと倍増しています。ベトナムが増えている要因としては、インドに比べ地理的に近いことから鮮度に優位性があることがあるそうです。
2021年にはインドが51.1%、ベトナムが47.0%とさらにベトナムがシェアを上げています。


そのほかですが、日本ナッツ協会の輸入統計によると以下の通り。
(いずれも2021年実績)
☑️ ピスタチオ 3,406トン(対前年56%増)、原産国アメリカ(97.4%)
☑️ マカダミア 2,617トン(対前年2%増)、原産国オーストラリア(59.3%)、南アフリカ(23.0%)
☑️ ヘーゼルナッツ 1,117トン(対前年2%増)、原産国トルコ(97.7%)
☑️ ピーナッツ 6,371トン(対前年±0%)、原産国アメリカ(94.5%)

ナッツって南国のイメージが(勝手に)ありましたが、アメリカが圧倒的、なんですね。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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一昨年7月からこのような投稿を続けています。以下のマガジンにまとめてありますので、覗いてみてください。




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