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予算を6倍超過した、ライトの帝国ホテル建設

普段の仕事を離れた、翌日にちなんだ過去の出来事をネタに「頭の体操」。
そこから問いや興味を広げたり、抽象度を上げて他への応用を考えてみたり…
さまざまな「頭の体操」に活用ください!
体操のための質問例はこちら。

→当初予算の6倍をかけた帝国ホテル。当時そこまでしてなぜ建設されたのだろうか?そして現在の帝国ホテルも建替え計画が公表された。ホテルの経営というのは、何が大事なのだろうか?


9月1日は防災の日。これは1923年の関東大震災に由来するのはご存知だと思いますが、実際にできたのは、1960年の伊勢湾台風の翌年に閣議決定されたものです。

1923年に関東大震災があった日はフランク・ロイド・ライトの設計した帝国ホテル新館の開館式の日でもありました。幸い震災でもほとんど無傷だったそうです。

<以下は「帝国ホテル」を再現した高クオリティなCG動画。ライトの財団が公開したものです>


帝国ホテル新館は完成までに4年かかり、しかも総工費は予定の150万円を大幅に上回る900万円かかったそうです。

帝国ホテル経営陣はそれに合わせ、1919年に300万円だった資本金を何度か増資し、1922年には倍の600万円に。

さらには銀行から借入も行っていますが、1922年に200万円借りた時の金利は実に8.8%だったそうです。

当時の経営陣の心労、いかばかりか。。


さて、ここまでは昨年投稿と全く同じですが、帝国ホテル、先頃建て替えが発表されました。


新本館の開業は2036年(!!)とずいぶん先ですが、先に後ろに控えるタワー館から建て替えるのでそうなるんですね。

そしてこちらが新本館の完成イメージ。
どことなく、ライトの雰囲気を持ち合わせている気がします。

さて、この帝国ホテルの建て替えは、「TOKYO CROSS PARK 構想」という大規模な再開発の一部となっていまして、帝国ホテルの隣のNTTデータ、その隣の東京電力、など合計10社が参画する一大プロジェクトになっています。


地図だとこの辺。敷地面積約7万㎡、延床面積約110万㎡…数字がデカすぎて…


で、その名の通り、全面道路の日比谷通り(箱根駅伝往路で走るところですね)の上をクロスして向かいの日比谷公園と接続するそうです。イメージがこちら。

透視図になっていてかえって分かりづらいですね。こちらの方が分かりやすいかもしれません。公園に向かって架かる橋が小さくて分かりづらいですが…

完成する頃には、インバウンドやら大規模なイベントやらで人が気兼ねなく集まれるようになっているといいのですが…


最後までお読みいただきありがとうございました。
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