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7月19日 女性議員が1人もいない地方議会は○○○もある!?

普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
視野を広げ、頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→投資の世界でも取締役に女性がいない企業には会社提案にNoを入れるのが当たり前になりつつある。一方で政治の世界にはそういったものは選挙しかない。何か解消するアイディアはないだろうか?


1960年のこの日、日本初の女性大臣が誕生した「女性大臣の日」です。岸内閣の後を受けて池田勇人内閣が発足し、中山マサ衆議院議員が厚生大臣として入閣しました。

女性大臣の日、っていうのがあるんですね。
ちなみに、7月19日は「北壁の日」でもあって、これは、1967年のこの日、東京女子医大山岳部の今井通子と若山美子の2人がマッターホルンの北壁からの登頂に成功した。女性だけのパーティーでの北壁登攀は世界初だったそうです。

ということで女性の活躍(っていう取り上げ方自体がもう古い感じですが…)に縁が深そうな日ですので調べてみました。

ちなみに女性閣僚ですが、中山マサさん以降、1人か0人という時代が続きます。女性閣僚が2名以上になるのは、なんと、1989年発足の海部内閣が初です。昨年9月の菅内閣も2名ですからあまり変わってないんですね…

最も多かったのは2001年発足の第一次小泉内閣と2014年の第二次安倍内閣です。

小泉内閣
田中眞紀子氏:外務大臣
遠山敦子氏:文部科学大臣
扇千景氏:国土交通大臣
森山眞弓氏:法務大臣
川口順子氏:環境大臣

安倍内閣
高市早苗氏:総務大臣
山谷えり子氏:国家公安委員会委員長、拉致問題担当、内閣府特命担当大臣
有村治子氏:女性活躍担当、行政改革担当、内閣府特命担当大臣

松島みどり氏:法務大臣
小渕優子氏:経済産業大臣


大臣は民間からも登用できますが、通常は国会議員から選ばれます。

では、国会議員の女性割合はどれくらいなのでしょうか?

男女共同参画局「令和4年版男女共同参画白書」によると、衆議院における候補者、当選者に占める女性の割合は、直近の令和3年10月で候補者で17.7%、当選者で9.7%となっています。

推移を見ると増えているのがわかるものの、それでも2割にも満たないんですね。しかも当選者では1割。少ないとは思っていましたがこれほどとは。

一方の参議院では衆議院よりは女性の割合が多くなっており、先日の参院選では候補者で28.1%、当選者で22.6%となっています。

出典:nippon.com


二世議員でもなければ、地方自治体の議員を経て、というケースが多いと思いますが、地方議会の女性議員の割合の推移もありましたのでご紹介します。

当選者でみると特別区議会で31.0%と最も高く、政令指定都市市議会が20.8%で続いています。
ともに人口が多い都市部の議会です。一方で、都道府県議会は10.4%と最低で、町村議会(12.3%)よりも低くなっています。

なお、男女共同参画局が出している『共同参画 令和4年2月号』によると、女性が1人もいない地方議会は、市議会では29、町村議会では269存在します。

こうしたことを問題として取り上げるメディア側はどうか、というデータもありました。記者でも2割超と少ないですが、管理職になると極端に少ないですね…
にしても、新聞社・通信社の管理職は9割以上が男性、ということですね…


最後に、よく報道で「日本は100位以下!」といったトーンで紹介される「ジェンダー・ギャップ指数(GGI)」ですが、順位しか見たことがなかったのですが、以下のチャートはわかりやすいのでご紹介します。

政治分野が圧倒的にダメ、なんですね。

というか、この4分野で構成されていますよ、とか、きちんと報道してほしいですよね(調べもしないで聞いていただけの自分が悪いのですが…)。

ちなみにG7各国との比較はこちら。

もともと低かったけど、さらに差が開いてしまった、という感じですね…


最後までお読みいただきありがとうございます。

皆様の頭の体操のネタになるところがあれば嬉しいです。

一昨年7月からこのような投稿を2年続けてきました。以下のマガジンにまとめていますので、よろしければ覗いてみてください。


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