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#373 「ビジネス頭の体操」 7月27日のケーススタディ

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための豊富な一次情報やデータもご紹介。

 →部分は、頭の体操する上での自分に対する質問例、です。


7月27日(火) スイカはいかに国内市場を守ったのか!?

スイカ生産者のグループが制定した「スイカの日」です。
日付はスイカの縞模様を綱に見立てて、「な(7)つのつ(2)な(7)」(夏の綱)と読む語呂合わせから。

スイカ。
もともとはアフリカ原産だそうで、中国経由で日本に伝わりましたが、中国では「西から伝来した瓜」ということで「西瓜」とされたそうです。

さて、そのスイカ、調べてみたところ、自給率100%!食品では珍しいですね。

どれくらい生産されているか、というと農林水産省「作況調査(野菜)」によると、324,000トン(2019年)となっています。産地は1位熊本県、2位千葉県、3位山形県となっています。

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金額ベースでは統計が見つからなかったのですが、農林水産省「青果物卸売市場調査」で最新(今年7月上旬)データによるとスイカの卸売価格は1kgあたり239円です。月によって価格は変動しますが、便宜的にこちらを当てはめると、卸売ベースで約774億円の市場規模と推計されます。


2000年からの生産量の推移は以下の通りで、2000年には全国で58万トンでしたから19年で44%も減少しています…

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FAO(国際連合食料農業機関)によると世界全体のスイカの生産量は1億トン、中国が6割以上生産しており圧倒的な1位です。

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こちちらは1961年からの推移ですが、1990年代後半から2000年の前半にかけて中国が生産を大きく増やしたことが分かります。

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世界の6割を生産していますので、当然輸出をしているのかと思ったら、ほぼ国内消費だそうです。中国でのスイカの位置付けは果物というより、水分補給の1つ、ということで安価で大量に消費されているようです。


→スイカ。自給率100%。さまざまな食品が輸入品に押される中、どうしてスイカは国内市場を守れているのだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。

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昨年7月からこのような投稿を続けてきてほぼ1年になります。以下のマガジンにまとめてありますので、お仕事を離れて頭の体操をしたいときに覗いてみてください。




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