見出し画像

8月19日 バイク市場は「減っている」けど「増えている」!?

普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→バイク。ゴルフもコロナ禍で利用者を伸ばしていたが、その新規の利用者をどう継続的に市場に留まってもらうかが課題であった。バイクも同じ課題があるように思うが、どのようなマーケティングプランが考えられるだろうか?


総務庁交通対策本部が1989年(平成元年)に制定した「バイクの日」です。
日付は「バ(8)イ(1)ク(9)」と読む語呂合わせ。

バイク。
最近私の周りでも買ったり免許取ったりする人がいます。
コロナ禍でも楽しめるということで伸びているのでしょうか?

一般社団法人自動車工業会が2年ごとに行っている「二輪車市場動向調査」2021年度版によると、二輪車、つまりバイクの保有台数は2020年度までを見ると年々減少しています。

2004年度には1,326万台でしたが、2020年度には1,034万台となっています。
ただ、よく見ると減っているのは原付第一種で、それ以外は横ばいに見えます。

中古バイクを扱うBIKE王の企業HPに原付一種だけ折線とした分かりやすいグラフがありました。

やはり減っているのは原付一種で、その他は横ばい、よーく見ると1%づつ程度ですが増加しています。

こちらは保有台数ですが、足元のトレンドである販売台数を見てみましょう。

日本自動車工業会が発表した新車販売台数(販売店向け出荷台数)前年度比15.3%増の37.8万台で、2桁増です。これは原付1種も含めた台数です。原付1種を除くと21.8%増です。

ちなみにメーカー別の販売台数は以下の通り。

ちなみに20年度では、以下の通りで、ホンダが伸ばしている(ヤマハが下げてる?)ことが分かります。去年はカワサキが凄かったんですね。

コロナ禍で密にならない、人でも楽しめる、ということで販売が伸びている、という分析もあります。実際、趣味性の高い、普通二輪と大型二輪免許を取る方が増えています。


数字だけではイメージがイマイチつきにくいですよね。
22年初めにBIKE LOVE FORUMという団体が、カワサキ、スズキ、ホンダ、ヤマハという4大バイクメーカーの販売トップに話を聞く、という素敵な企画が具体的にどんなバイクが売れているのか、などがわかって個人的には面白かったのでご紹介します。
以下はカワサキですが、記事の下までスクロールすると他の3販社の記事を見ることができます。


ここまでをまとめると、現在のバイク市場は、原付は減少を続ける一方、より排気量の大きく実用的であったり、趣味性の高いモデルが伸びている、ということになります。


これは二輪車の購入者の年代にも関係していて、なんと50代が31%で最も多く、次も60代で25%と、50代60代で半数を超えるのです。次に30代が19%、次がなんと70代!11%!

こうなると高価格帯、というか、高級車、というんでしょうか、その市場も拡大しており、馴染みのある日本メーカーではなく、ハーレーやBMW、ドゥカティなども販売を伸ばしているそうです。実際、先ほどの統計でも輸入車ユーザーは別集計になっています。


最後までお読みいただきありがとうございます。

皆様の頭の体操のネタになるところが1つでもあれば嬉しいです。

一昨年7月からこのような投稿を続けてきて2年になります。以下のマガジンにまとめてありますので、頭の体操をしたいときに覗いてみてください。


この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?