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12月29日 「国境の長いトンネル」は工期9年!?

今日は何の日?をビジネス視点で掘り下げ「頭の体操ネタ」にしています。
今日の「頭の体操」用質問例はこちら。

→新幹線開通に伴って在来線は利用が減る。一方で維持コストは相応にかかるが、こうしたインフラは今後どのように扱っていけばよいだろうか?


1929(昭和4)年のこの日、上越線の土樽~土合の清水トンネルが貫通した「清水トンネル貫通記念日」です。


全長9,704mの当時日本最長のトンネルで、9年の歳月とのべ240万人の工事動員を費して完成しました。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」の冒頭の文章が有名な川端康成の「雪国」。この「長いトンネル」こそ、清水トンネルです。

関東地方と北陸地方の地図を思い浮かべていただくと、東京から新潟の間に横たわるのが、谷川連峰です。東京から新潟へ行く場合、高崎から長野を経由するか、福島を回って会津若松を経由するか、しか方法がありませんでした。

清水トンネルが開通したことにより、それまで11時間かかっていた東京ー新潟間が4時間短縮され7時間になったそうです。

当時は建設技術も未発達でなるべくトンネルを掘る距離を短くする必要があり、そのためにはなるべく高い位置から掘り始めることになります。
当然、高い位置まで列車を登らせる必要がありますが、登れる勾配というのがあります。そこで、線路を螺旋状に敷設することで勾配を緩くする方法(ループ線)がとられました。今でも地図で確認することができます。

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この清水トンネル、9年の歳月と今の金額で150億円相当の建設費がかかったとされていますが、その後、上越新幹線のために掘られた大清水トンネルは複線で距離も22.2kmと約2.3倍となっています。ちなみに総工費は660億円です。

→新幹線開通に伴い、清水トンネルはローカル線の扱いとなり、1日の運行本数も少なく、メインは貨物列車となっている。一方で維持コストは相応にかかっており、全国でこうしたインフラは多くあると思われる。今後どのように扱っていけば良いだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。


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