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朗読

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朗読LIVE 160 中納言殿まいらせたまひて

朗読LIVE 160 中納言殿まいらせたまひて

クラゲの話を集めていた時に検索に引っかかってびっくり。清少納言とくらげが結びつかない…。
あの時代の宮廷の女性が実物のクラゲを見たことがあるとも思えないが、しかし、ぷよぷよと骨のないものが海にぷかぷか浮いているということは共通認識としてあったということだろう。

圷さんという方の丁寧な論考を紹介した。同時代のクラゲの出てくる和歌を探して、どのようなイメージで使用されているか、それを踏まえて、なぜこ

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朗読LIVE 159 竜宮(後半)

朗読LIVE 159 竜宮(後半)

クラゲの次は、河童と馬子にお宝見つけた漁師さん。竜宮と行き来できる秘密のポイントというのがあちこちにあるようで…。

教訓めいたものが付けられていると、何となく鼻白らむ感じは、童話なんかでもそうだなぁ。別にまとめてくれんでいいというか、これが学んで欲しかったことです、みたいにいわれると、他の感動は一気に消し飛んでしまう。
どこから何を感じたっていいじゃないの。

竜宮(後半) 豊島与志雄
朗読は、

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朗読LIVE 158 竜宮(前半)

朗読LIVE 158 竜宮(前半)

🎵た〜いやひらめのまいおどり〜

という竜宮にまつわるお話と、その考察。

竜宮(前半) 豊島与志雄
朗読は、45秒あたりからです。

↓アーカイブもあります↓

(投稿されていなかった…なんで?)

朗読LIVE 157 或る母の話(4)

朗読LIVE 157 或る母の話(4)

遺書に経緯が認められてあった。
墓場まで持っていくはずだった嘘。松岡との関係も、智子との関係も、自分さえ黙っていれば良いはずだった。そのために、誰も知らない都会に出てきたはずだったのに。
黙って消えれば、大切な娘を不幸にする。そのために、今の自分が全て虚構の上にあると自ら暴かざるをえなかった。
20年以上頑張って作り上げてきた世界が、全て崩れてしまった。妻でもなく母でもない自分は何者かと問い、一か

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朗読LIVE 156 或る母の話(3)

朗読LIVE 156 或る母の話(3)

自分の恋人が、その本人の父親と自分が似てるって嬉しそうに言う。
うーん、どんな気分なんだろう。照れくさそうにした、ということは、嫌がってはないんだ。
俺の亡くなった母にあんたは似てるて言われたら…。ちょっと抵抗あるけどなぁ。

或る母の話(3) 渡辺温朗読は2分過ぎからです。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000020/card220.html

↓アーカイブもあ

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朗読LIVE 155 或る母の話(2)

朗読LIVE 155 或る母の話(2)

土砂降りの雨の中、もしかして車に乗せてくれるかも…、とドキドキしたのに、行ってしまった。でも、その後、タクシーを手配してくれて支払いまでしてくれていた。それゃ、惚れるて。
男性の方も迷ったんだろうなぁ、顔知ってるだけの関係で、いきなり車乗るかって誘って、怪しい人認定されても嫌だろうし。通りまで出て、タクシーすぐに探して、支払いもして。安全運転で帰れたかしらね。

或る母の話(2) 渡辺温
朗読は、

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朗読LIVE 154 或る母の話(1)

朗読LIVE 154 或る母の話(1)

記憶の中にいない父親、古い写真におさまる若い姿だけが父の姿。
その父親の眼差しにそっくりな男性が目の前に現れたら、そりゃ興奮するよね。

或る母の話(1) 渡辺温
朗読は、30秒過ぎからです。

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(言い慣れた言葉の連なりには注意せねば、と思うほどあわあわ…)

朗読LIVE 153 間花集(5)

朗読LIVE 153 間花集(5)

最終回。

後記に、そんなしょっちゅう会ってたわけじゃないけど、思い出は次々と出てくる、自分が何とかやって来られたのは、梶井基次郎のお陰、ということが書かれている。
詩の花束を捧げる。
何も大仰な悼む言葉が綴られているわけではない。あなたと私が生きた世界の、小さな生き物の羽ばたき、水の波紋、ほんの小さな光の変化。そんなわずかな揺らぎの一つ一つを丁寧に掬い取って言葉を与える。
その世界を共有できたこ

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朗読LIVE 152 間花集(4)

朗読LIVE 152 間花集(4)

今回も鳥たちがたくさん。
ツバメ、キツツキ、コガラ、ウソ、ヒワ、キジ、ホオジロ。
謎なのは、コオロギ、冬の夜に部屋の中に入ってくるの?!

空山というのは、クウザンと呼んで、人けのないさみしい山のことらしい。空林というのが出てきて、これは何と読むのか? 広辞苑では出てこなくて、クウリン? そらばやし? ウツギで、ウロのある木とあったので、ウツと読んでみたが、では、林は? ウツギと読むなら、ウツバヤ

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朗読LIVE 151 間花集(3)

朗読LIVE 151 間花集(3)

今回は、飛ぶもの多め。
そして、全て漢字。読めるし書けるのは、小鳥と家鴨くらいかも…、あ、熊ん蜂もなんとか…。

なぞへ(え)は、すじかい、斜め、斜面のことだそうだ。
なぞへを歩む、とは、何か謎解きする方向へと歩いて行くのかと????になってしまった。
今週も賢くなりました…

間花集(3) 三好達治朗読は45秒あたりからです。

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朗読LIVE 150 間花集(2)

槻は、つき、けやきの古名。
榛は、はしばみ。
鶫は、つぐみ。
藤浪は、藤の花の一房、またはその房が風に揺れる様。

見たことあるような気もするけど読めない漢字が続々…。涙

間花集(2) 三好達治朗読は、30秒からです。

https://www.aozora.gr.jp/cards/001749/card55863.html

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朗読LIVE 149 間花集(1)

朗読LIVE 149 間花集(1)

今日は詩集です。
短めの詩が収められています。
梶井基次郎氏に捧げられたものだそうです。

間花集(1)三好達治朗読は、50秒過ぎからです。

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朗読LIVE 148 古パン(後半)

朗読LIVE 148 古パン(後半)

前回に引き続き、翻訳モノは気ぃ使うわ、の話。

読む上では関係ないけれど、同じ言葉でも、彼の国とこちらでは想像する物が違うものをどうするか。例えば、重要な登場小物、パンと訳されているけれど、私たちが訳語として習うbread ではなく、原文では、loavesで、これは、ミートローフなんかのローフ、つまり型に入れて焼いたものってことで、どっちかというと食パン的イメージなんだろうと思う。でも食パンとやっ

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朗読LIVE 147 古パン(前半)

朗読LIVE 147 古パン(前半)

翻訳されたテキストって、朗読しにくいなぁ、と思うことが多い。もちろん、翻訳されている方々を心の底から尊敬しているし、そこを問題にするつもりはない。
物事の説明の仕方だったり、話の進め方だったり、というような、ただ文字を置き換えただけでは不十分なところが出てくる。原文の調子は大事にしたいから離れ切るわけにもいかない。しかし日本語だと語順も違うから、どうしてもギクシャク感が残るんだろう。そうすると、日

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