朗読LIVE 153 間花集(5)
最終回。
後記に、そんなしょっちゅう会ってたわけじゃないけど、思い出は次々と出てくる、自分が何とかやって来られたのは、梶井基次郎のお陰、ということが書かれている。
詩の花束を捧げる。
何も大仰な悼む言葉が綴られているわけではない。あなたと私が生きた世界の、小さな生き物の羽ばたき、水の波紋、ほんの小さな光の変化。そんなわずかな揺らぎの一つ一つを丁寧に掬い取って言葉を与える。
その世界を共有できたこと、その世界にある美しい揺らぎに気づき、紡がれた言葉を認めてくれたこと、そういう