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朗読LIVE 160 中納言殿まいらせたまひて


クラゲの話を集めていた時に検索に引っかかってびっくり。清少納言とくらげが結びつかない…。
あの時代の宮廷の女性が実物のクラゲを見たことがあるとも思えないが、しかし、ぷよぷよと骨のないものが海にぷかぷか浮いているということは共通認識としてあったということだろう。

圷さんという方の丁寧な論考を紹介した。同時代のクラゲの出てくる和歌を探して、どのようなイメージで使用されているか、それを踏まえて、なぜこの清少納言の一言が素晴らしかったのか考察されている。
単にツッコミ入れた、というんじゃなく、うまく(教養滲み出るように)言い換えたからこそ、それ、もーらった、となった、と。

(記事をうまく埋め込めなかった…。
“圷美奈子 くらげ”と検索したらいくつか出てきます。)

もちろん、どういうつもりだったかなんて、その場にいなければ、本人に聞かなければ分からないことだ。
しかし、こうやって丁寧に証拠を積み重ねていくことで、これまでの当たり前を崩していく。何だかミステリーでも読んでいるかのような気分になった。

(タイトルのま「い」らせ、原文は旧字のうぃです)

中納言殿まいらせたまひて(枕草子) 清少納言

朗読は1分半あたりからです。



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