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昔の趣味復活・・・実はオーディオ オタク

皆さん、GWはゆっくりお休みになられたでしょうか?
GW中も お仕事をされていた皆さん、大変お疲れ様でした。

私は、GW期間中、昔の趣味を一つ復活させました。

「趣味は何ですか?」と聞かれて、「ロードバイクと料理」と答えていますが、これらは今でも続けている趣味です。といっても、ロードバイクは安全のため屋外で走らずにもっぱらZwift🔗ですし、料理も土日の息抜きにあまり手のかからないものを作る程度ですが(この原稿を書いている最中も夕食の準備で鶏肉を低温調理中)。

実は私、若い時からの趣味のひとつにオーディオの自作があるのです。中学校の時から愛読の雑誌は「MJ 無線と実験」🔗、大阪・日本橋のパーツ屋さんで部品を買ってはアンプを作ったり改造したり。

音楽を聴くためにアンプを作っていたのか、アンプを作るために音楽を聴いていたのか怪しいものでした。そのうちにまとまった時間がとれなくなって、かれこれ20年近くやっていませんが、今も20年前に製作したパワーアンプ2台だけは大事に保管しています。1台は真空管アンプ、もう1台は半導体アンプです。

自宅の6畳足らずの書斎には、在宅勤務のスペースとZwiftの機材とともに、一番お気に入りのオーディオが置いてあります。

スピーカーは、Altec Lansing社製の925-8B🔗という30cmの同軸スピーカーユニットを特注のスピーカーボックスに入れたもの。このユニットは今時のスピーカーに比べたら能率が10倍くらいある代物です。ちなみに、Altec Lansing社 は1970年代に映画館やレコーディングスタジオの業務用スピーカーで高いシェアを誇りましたが、1998年には業務用スピーカーから撤退しています(Altec Lansing社初期の歴史についてはこちら🔗もご参考)。925-8Bはその最終期の製品の一つで、私はAltec Lansing社の撤退後、2000年前後に何とか手の届く範囲のユニットを慌てて手に入れました。

Altec Lansing 925-8B


ここ数年は、このスピーカーを、2014年のTechnicsブランドの復活🔗の第1号商品のSU-C700🔗というアンプで鳴らしていました。このアンプを仕上げてくれたのは小川理子さんはじめテクニクスの皆さんですが、私自身もTechnicsの復活やこの商品の開発に携わったこともあって強い思い入れがあったのです。

そんな折、GW前にある方から「楠見さんって、昔はアンプの自作もされていたのですよね。」と言われ、急に懐かしくなって20年前に製作した真空管アンプを引っ張り出すことにしました。

このアンプ、回路設計からシャーシーの加工、配線に至るまで完全自作です。

ステレオアンプで片CHあたり真空管2本だけのシンプルなアンプで、出力はたった2W程度ですが、スピーカーの能率が高いので十分な音量が得られます。電源まわりの回路の工夫で、この高能率スピーカーでも一切ノイズが聞こえないレベルに仕上げています。ここでは技術的な詳細は記しませんが、末尾に写真をいくつか掲載しておきますので宜しければご覧ください。

真空管アンプ


今回、この機会に真空管は新調して差し替え、テクニクスのネットワークオーディオプレーヤーST-C700🔗やCDプレーヤSL-C700🔗を接続し、久々の灯入れ・・・随分長い間使っていなかったので緊張しましたが、元気な音が出て一安心。

どんな音ですかって? 何を言っても自己満足・自画自賛の域を出ないのでここには書きませんが、しばらくは余暇の時間は、この部屋で音楽三昧の日々になりそうです。

システム全体写真

追伸:興味のある方だけに
回路に関する説明など、書かない方がいいかなと思ったのですが、興味のある方もおられるかもしれませんので、書いておきます。

真空管アンプ内部の配線
電源まわりはプリント基板で配線しています

構成は電圧増幅段が6DJ8🔗のSRPP、出力段は2A3🔗シングルで、無帰還です。

この回路構成の課題はハムノイズをはじめとする電源系統からのノイズ。なので、まずB電源はDi整流、チョークの後に、さらに高耐圧低ON抵抗のIR(現在はInfineon)のHEXFETを制御素子に用いて定電圧電源化。また、ヒーターの直流点火にはPentium3用に開発されたLinear Technology(現在はAnalog Devices)のLT1580🔗で安定化しています。

アンプ‐出力1CH分
奥の放熱器についているのがLT1580
電源回路のHEXFET


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