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日々最高記録を更新する

私はかれこれ15年ほど、体力維持・体重コントロールのために週末はロードバイクで走ってきました。しかし、CEOに就任した昨年4月に幹部の一人から「道路を走って事故でも起こせば大変なことになるから・・・」と助言をもらったため、公道での走行は控え、ロードバイクを室内に持ち込み、Zwiftというアプリ使ってメタバースの世界に設定されたコースで、世界中のZwiftユーザーと共にトレーニングを楽しむことにしました。

少々マニアックな話になりますが、Zwiftでのトレーニングではペダルを回している瞬間瞬間のパワーも全て数値で見える化されます。そして、コース上に設定されたスプリント(短距離ダッシュ)区間やヒルクライム(登坂)区間の30日以内の自己記録、ログイン中のユーザー内でのランキングなどが表示されます。

室内で安全にZwiftで走れるようになってから、週末だけでなく、余裕のある時には早朝や帰宅後にも走るようにしていますが、その際に、新しいコースを走破したり、あるいは体力に余裕がある限りは区間の自己新記録を狙うチャレンジも心がけています。特に、自己新記録は、1週間の間に一つでも二つでも何らかの新記録を出すことを心がけています。

例えば、3月16日: ついに"Everest Mission"開始以来の累積獲得標高50,000m達成し、Tron Bikeをゲットしました。


3月24日: 1時間の夜練の終盤に500mスプリント区間があったのでガチでモガき、初めて瞬間出力700Wを記録、この区間での30日間自己記録更新はならずも1546人中4位。


3月26日: シリーズイベント最終ステージ"Tour of Watopia Stage 5"に参加。苦手の登坂区間2つで30日間自己記録を更新。Titans Grove KOM(6.6% 890m)では4秒縮め、Volcano KOM(3.2% 3.8km)では1分41秒縮めました。



3月27日: レースではないのですが順位の出るグループライドイベント”Eliel Fruit FUNdo"に参加。40kmのライドで410人中152位・・・上から半分に入れたのは初めてでした。



こんなことでも「継続は力」を実感します。
Zwiftを始めた当初は瞬間出力は480Wくらいだったのが700W出せるようになり、57歳になって、筋力を向上させることができるとは思ってもみませんでした。

日々最高記録を更新する・・・これは、自らの力を磨き上げる上で、自分目線で適当な目標を定めてそこを目指すよりも、早く高みに到達する方法ではないかと思うのです。

例えば、「今年は年間を通じて15%の効率改善を達成しよう」と目標を決めてそこを目指すのと、「毎日毎日 0.1%ずつ、着実に最高記録を更新しよう」というのと、実際にはどちらが高みに達することができるでしょうか?

この設問には、若干数字のマジックがあるのですが、毎日0.1%ずつの改善を250日間継続したならば1.001の250乗=1.28なので28%、15%よりははるかに大きな改善につながることになります。また、逆にありそうな話としては、年間15%の改善を目指すと、大体においてそれを上回る成果は得られないのが常でしょう。

このことは、私が、トヨタの元技監の林南八さんから教えていただいた「トヨタ生産方式においては、標準作業による標準時間は過去最高記録。現場の一人ひとりが知恵を振り絞ってそれを日々更新するのが基本の考え」ということとも符合するように思います。


これこそが、日々、最高記録を更新することの重要性です。


一人ひとりが、日々これまでの最高記録を更新すべく、感度をあげて改善の余地に気づき、あるいはお互いに気づきを共有し、知恵を出しあって改善のアクションを積み重ねる・・・私たちが誰にも負けない立派な仕事を成し遂げてゆくための基本にしたいと思うのです。


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