櫛野展正(くしの・のぶまさ)

あなたの人生を記事にします。 「美術手帖」や「水道橋博士のメルマ旬報」「東京新聞」など…

櫛野展正(くしの・のぶまさ)

あなたの人生を記事にします。 「美術手帖」や「水道橋博士のメルマ旬報」「東京新聞」などで連載をしています。「週刊新潮」での連載経験もあり、これまで300人以上を取材し、その人の生きざまを紹介してきました。 http://kushiterra.com/

最近の記事

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田村 有樹子 「僕らを導く自由の女神」

1.注目を集めるオンラインサロンここ数年で世の中に浸透してきた言葉のひとつに「オンラインサロン」がある。 Web上で展開される月額会員制のコミュニティであるオンラインサロンは、キングコング西野亮廣さんが運営する会員数7万人を超える国内最大のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」を筆頭に、いまや著名人だけでなく一般の人も多く参入するようになった。 そうした中で、元テレビ番組のプロデューサーである田村有樹子さんが手掛けるオンラインサロン「田村Pのここだけの話」(通称タムコ

    • 淺場 理早子「真の教育とは」

      1.VUCAの時代にIT技術の急速な進展や新型コロナウイルス感染症の拡大などにより、現代は先行きが不透明で、将来の予測が困難な「VUCAの時代」だと言われている。 コロナ禍に入り、その不確実性はさらに高まり、ビジネスの分野においては、新規事業に取り組まなければならないという機運は、ますます高まっている。 いっぽうで、大企業では事業立ち上げのプロセスを理解し、コーチングできる人材が少ないことから、外部に知見を求める流れが続いているようだ。 そうしたときに頼りになるパートナ

      • 国則 圭太「出会いの絵本」

        1.コミュニケーションを育む絵本出版不況が続き、書籍や雑誌の売り上げが低迷を続けるなか、成長を続けているのが絵本などの児童書だと言われている。 少子化により、読者である子どもは減少しているものの、親や祖父母世代が児童書を購入して、その売り上げを支えており、贈り物として選ばれることも多いようだ。 とくに親子で読書体験が共有しやすい絵本は、読み聞かせによりコミュニケーションが生まれることが大きな強みとなっている。 こうしたなかで、話題になっているのが、世界にひとつだけのオー

        • 平井 佐知子「穴から見える可能性」

          1.山梨にある人気のベーグル専門店山梨県中央部に位置し、自然豊かな穀倉地帯として知られる中巨摩郡昭和町。 町内には、可愛らしい三角屋根の一軒家が特徴的なベーグル専門店「Ring Bagel(リングベーグル)」がある。 北海道産小麦を使用したオリジナルの生地でつくるベーグルは、香り高くもっちりとした食感を楽しむことができる。 油脂や乳製品、保存料などは一切使っていないため、素材そのままの味が人気の秘訣になっており、県内外からも多くのお客さんが訪れる人気のお店として知られて

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        田村 有樹子 「僕らを導く自由の女神」

          長谷川 雅文「鳴り止まない鼓動」

          1.クリニックとダンススタジオをつくった男京都市街地のほぼ中央に位置する京都市中京区塩屋町。 三条通りに面したビルの3階と4階に、2021年6月1日に小児科と児童精神科を併設するクリニック「はせがわこどもクリニック」と24時間レンタル可能なダンスレンタルスタジオである「HKC Rental Studio」が同日オープンした。 クリニックとダンススタジオという一見すると何の繋がりもない2つの場所だが、興味深いことに、両方のオーナーは同じ人物で、それがこのクリニックの院長を務

          長谷川 雅文「鳴り止まない鼓動」

          髙橋真由美「バラ色の人生」

          1.社会保険労務士という仕事世の中には実にさまざまな種類の社会保険や年金が存在している。 いずれも働く人たちにとっては非常に大切な制度だが、自分がどんな保険に加入して毎月いくら支払い、怪我や失業した際にいくら受け取ることができるのか、誰にも相談できずによくわからないまま制度を活用できていない人はとても多い。 こうした人たちを助けるのが、社会保険労務士の役割だ。 さらに、企業から不当な扱いを受けたとき、経営者に提言して状況を正すことができる役目も担っている。 本日ご紹介

          髙橋真由美「バラ色の人生」

          赤塚 知子「人生の宝探し」

          1.絶対的なの祖母の教え「ほら、こんな風に揺れてくるんです」 画面越しの女性がそう話すと、手に持った振り子がゆらゆらと揺れ始めた。 これは人の潜在意識を探ることのできる技法で、「ダウジング」と呼ばれている。 振り子を操っていたのは、神奈川県川崎市在住の赤塚知子(あかつか・ともこ)さんだ。 「昨年末からいろいろな『声』が聴こえるようになり、スピリチュアル的な感覚が研ぎ澄まされてきたんです」と教えてくれた。 赤塚さんは、1970年に北海道深川市で2人姉弟の長女として生ま

          赤塚 知子「人生の宝探し」

          鈴木 雅貴「『ハレ』の日の仕掛け人」

          1.グットデザイン賞を受賞したプロジェクト1957年に創設された日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みである「グッドデザイン賞」。 これまで多くのデザイナーや企業がノミネートし、いままでの受賞件数は5万件以上にのぼると言われている。 近年、デザインの領域が拡大するにつれて、製品だけでなくサービスや取り組みもグッドデザイン賞を受賞するようになった。 そうしたなかで、2018年に「観光資源を活かした地域と文化づくり・彼岸花の結婚式」というプロジェクトでグッドデザイン賞

          鈴木 雅貴「『ハレ』の日の仕掛け人」

          三宅 教道「開かれた場の力」

          1.喪失との向き合い方新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、国内外の死者は増加の一途をたどっている。 コロナ禍は、人々の死に際の光景を一変させた。 三密を避けるために葬儀や法事は簡素化され、大切な人を失った哀しみを癒やすことは、ますます難しくなっているようだ。 そうしたなかで、一般社団法人リヴオンが発行する『コロナ下で死別を経験したあなたへ』という書籍が話題になっている。 死別の臨床現場にいる医療従事者や僧侶に向けて、必要な情報とセルフケアの方法などが掲載されたこの

          三宅 教道「開かれた場の力」

          兼子 孝子「人生を楽しむ書」

          1.己書(おのれしょ)とは北海道中南部にある登別市。 日本を代表する温泉地として知られており、9種類もの温泉が湧き出していることから、「温泉のデパート」とも言われている。 この登別市で、2019年3月から楽輝己書道場(ラッキーおのれどうじょう)代表として活動しているのが、兼子孝子さん(かねこ・たかこ)さんだ。 「己書(おのれしょ)とは、筆ペンで心のままに描く書のことで、自分自身を表現するための筆文字です。そこには上手い下手もありません」 そう語る兼子さんは、1956年

          兼子 孝子「人生を楽しむ書」

          倉橋 岳「進化するナゴヤ」

          1.その名は、倉橋岳「虫かごを持って、『たも(虫取り網)』を持って、懐中電灯をつけて、ゲーム機をポケットに入れて自転車にまたがる。小さい頃は、そんな何でもとにかくやりたがる多感な子どもでした。いま、まさにそんな風になっているんですけどね」 そう話すのは、愛知県名古屋市在住の倉橋岳(くらはし・がく)さんだ。 倉橋さんは、2009年から地域を盛り上げるためのPR隊に就任。 その一方で、名古屋市千種区本山には鯖寿司や特製味噌、手作り和菓子で有名な店舗「花誠」のオーナーを務め、近

          倉橋 岳「進化するナゴヤ」

          山崎 仁史「子どもを変える体操」

          1.世の中を子どもの身体から変える近年、ゲームの普及や新型コロナウイルス感染症流行に伴う外出自粛のため、外で体を動かす機会が減り、子どもたちの運動機能の低下が一層懸念されるようになっている。 運動機能の低下は、姿勢の悪さや疲れやすさなどの症状をもたらすだけでなく、転倒や骨折のリスクが高まり、大きな怪我を誘発しやすいとさえ言われている。 こうした問題に対し、「世の中を子どもの身体から変える」という理念を掲げ、挑戦を続けているのが、「やまちゃん」こと、山崎仁史(やまざき・ひと

          山崎 仁史「子どもを変える体操」

          山口 ナナ子「受け継がれていく叡智」

          1.魅惑のハワイアンマッサージ大阪府東大阪市にハワイアンセラピー専門店「Mana Growth Place(マナ グロース プレイス)」はある。 ハワイ語でMana(マナ)とは、超自然的な源より与えられた力のことを指している。 「全てのものにManaは宿っています。そうした力を呼び起こして、自分を成長させる場所(Growth Place)という意味で名付けたんです」 そう語るのは、この場所を主宰する山口ナナ子さんだ。 山口さんは、2011年1月にこの店舗をオープン。

          山口 ナナ子「受け継がれていく叡智」

          池田 謙之「学びの場を切り開く」

          1.家庭学習応援施設 My Place2020年1月、兵庫県西宮市の北部に『家庭学習応援施設My Place』という教育施設が誕生した。 この施設を運営する池田謙之(いけだ・のりゆき)さんは、小・中学生の学習支援だけでなく、子どもの居場所づくりや不登校の生徒の支援、そして通信制高校のサポート校など、さまざまな機能を盛り込んだ教育施設を立ち上げた。 小学校の教員だったという池田さんは、どのようにして新しい教育の形を展開していったのだろうか――――。 池田さんは、1985年

          池田 謙之「学びの場を切り開く」

          足立 百恵「自分を取り戻す医術」

          1.伝統ある自然療法「ホメオパシー」昔から風邪で喉が痛むときには、「ネギを首に巻くと良い」と言われている。 喉に痛みを起こすネギが喉の痛みを癒すという民間療法だが、こうした手法は「同種療法」として古くから知られている。 この同種療法の治療原理に基づいて実践されているのが、今から200年以上前に誕生し、脈々と受け継がれてきた自然療法「ホメオパシー」だ。 時間を掛けてじっくりと患者の話に耳を傾け、その人に適したたったひとつのレメディを選ぶという治療法「ホメオパシー」は、現在

          足立 百恵「自分を取り戻す医術」

          飯塚 佳美「愛する犬と暮らすために」

          1.出張専門のドッグトレーナーコロナ禍によって自宅で過ごす時間が増加し、「ペットに癒しを求めよう」と子犬や子猫などを飼う人が増えている。 ところが、いざ飼ってみたものの、世話をすることに負担を感じるなどして、すぐに飼育を放棄してしまう人も多いようだ。 「飼うまでに一度相談して欲しいと思っています。命を育てることの大切さに気づいて欲しいんですよね」 そう語る飯塚佳美 (いいづか・よしみ)さんは、週末に歯科衛生士として働きながら、平日は出張専門のドッグトレーナーとして活動を

          飯塚 佳美「愛する犬と暮らすために」