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絵画に革命を起こす加川広重

創造活動を噴火させている加川広重の絵はいずれも巨大だ。縦五メートル四十センチ、横十六メートル五十センチである。見る者を圧倒する。まさに絵画の革命である。彼は飯舘村を描いた。

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「飯舘村は、福島第一原発から三十キロから四十キロほどの距離がありますが、一番放射能が大量に空気中に放出した日に、運悪く風向きが飯舘村の方向に向いていたため、深刻な影響を受けてしまいました。緑のシートの中は、汚染された土がつまった黒いフレコンバッグが山積みされています。広い農地などに置かれています。村のいたるところでこのような光景が見られます。飯舘村で先祖代々暮らし、避難解除後にすぐに飯舘村に戻ろうとする年配の方のインタビューを何度かテレビで見ました。農業と畜産業が盛んな飯館村の人々は、とても土地、大地との結びつきが強い印象を受けました。しかし、一緒に暮らしていた子供や孫は放射能の影響が心配で、すでに離れた土地で新しい生活を始めている方々が多いようです。大地との結びつきが強いばかりに、子供や孫と離れて暮らす道を選んだ方々は、《先祖代々の地だ》《この地で死にたい》と言いながら涙をながしていました。なんとかそんな人々の想いを表現できないかと、制作したのが今回の作品です。作品に描かれているのは、農家によくある家の中から、飯舘村の風景を見ている光景です。しかし、中央の部屋と左右の部屋で季節や状況がまったく違います。画面中心の窓は開かれ、奥に見えるのは原発事故の影響のない、秋の田園風景です。飯舘村の関沢や沼平の風景を元に描きました」

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加川はこれまでに東北大震災のテーマにした「ふくしま」「南三陸の黄金」「雪に包まれる被災地」を描き、さらに「星団の誕生」「太陽と星の間」「全天星座」などの巨大な絵画を十数点制作している。その加川広重の全貌を伝える全作品が、やがて飯舘村で出現する。

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フクシマ

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