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現代俳句 作品集 44 〜立秋〜
「 立秋 」
~現代俳句〜
蓮咲いて千々にいろづくけさの空
葉ざくらのかげよひかりよ写生帳
くぐるたびひろがる園よ薔薇の門
東京タワー昭和の夏のざわめきよ
日に透けて水であるかに目高らよ
鴉の子あさにむかって羽ばたくか
さるすべり馬鹿にせず花赤ければ
箸先よひかりをすするところてん
身のうちを風過ぎゆくか冷やし酒
いちにさんあとはかぞえず蛍の夜
◇
風つどう指飛びたっててんとう虫
神木よ地にふりしきるせみのこえ
絵のように浮かぶボートの人々よ
なつつばめ五重の塔にかぜのおと
切実よいっぽんの木のせみしぐれ
跳躍よゆたかにしなる飛び込み板
はるばるときえゆく虹とふる里と
世のそらに上がる煙ようなぎ焼く
一見さんぽっと酔はせて冷やし酒
三振もダイナミックにナイターよ
◇
ながおかよひらきにひらく大花火
えどがわよぱらぱらしだれ大花火
ひろしまへいわ記念式典蝉しぐれ
鳶飛んであさぞらたかく秋立つか
黒ぶどうにひかりをいれて写生帳
ながさきへいわ祈念式典かねは秋
あさがおよかべ咲きのぼる花の数
交差点あしもとを吹くあきかぜよ
分かれみちとは別れみち赤とんぼ
追いかぜよ手あしすすめて阿波踊
07月28日〜08月10日
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
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