口語俳句 作品集 17 〜夏祭〜
「 夏祭 」
~口語俳句〜
伝統よいまの灯ともすなつまつり
てらしあうふたりの恋の手花火よ
今朝の空うたがいもせず五月晴れ
アイスティー机に琥珀いろさして
ひとすじよかぜ吹きぬけて風鈴祭
みずからをともす空港なつのくれ
東京は灯のかずほどのすずしさよ
いっしんよこおりかち割る夏料理
一灯よひかりを浴びてシャワー室
コンビニのとなりコンビニ夏の月
◇
さわぐ葉よこころで見つめ花芭蕉
平およぎまえまえまえへ波のうえ
集中よそらにしずまる飛びこみ台
棒高跳びスローモーション夏の空
オートバイ黄金虫ほどつややかよ
輪郭をうしなって都市梅雨入りか
ふんすいもあかあかとして夕広場
生き死にの蛾をきらめかす外灯よ
それぞれのにぎりこぶしよ冷し酒
かげとして灯として港なつのくれ
◇
サンバイザー渓流釣りのしぶき夏
さわぎだす木もれ日若葉風見えた
登山隊いっ歩いっ歩のたしかさよ
奥行きをうしなって海梅雨はじめ
さかみちよつよく照るほど白日傘
指の先飛べばわかれのてんとう虫
田植え機のゆるゆると行く夕映よ
ふるさとのあさいにおいよ夏布団
この谷もあおぐ自分もほたるの夜
手花火よ消え入るあなたわたし闇
06月11日〜06月22日
現代語・現代仮名づかい・現代的切れ字
を基本にして詠んだ作品集です
ふだんの話し言葉・記号・句読点・
カタカナ・外国文字・アラビア数字・分かち書き
なども活かして必要最小限使用しています
下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です
◇文語=文語体=古典語=古い時代の文体
◇口語=口語体=現代語=書き言葉(文語体)
∟==話し言葉(口語体)
◇仮名づかい 歴史的仮名遣い 現代仮名遣い
◯使用している切れ字について
この作品集では
現代的な切れ字を使用しています
「現代切れ字 十八字(推奨)」
よ・か・ぞ・と・に・へ・せ・で・まで
ず・れ・け・た・が・て・は・な・こそ
◯口語俳句のつくり方について
下記に簡潔にまとめました
◯生成AIの利用 について
下記は、生成AIによる鑑賞・比較・意見を参考にして、自分で推敲・完成させた作品です。
◇生成AIに担当してもらった点
みずからをともす空港なつのくれ 使う季語の比較
集中よそらにしずまる飛びこみ台 句意が通じるか
さわぎだす木もれ日若葉風見えた 2つの案の比較
◯俳句の目標
下記について、毎日の投稿などで
月日をかけて探っていければと思っています
「表現の新と万象の真」「驚きと感動の詩」
「一新一真」「都市詠の探求」「一句新世界」
「ものごとの花」「沈黙の美」「内的宇宙」
「三物一句」「風情の継承」「平明深遠の詩」
◇今回のメモ◇
俳句の目標について
どれも詠めるレベルの目標
ごく自然に詠めるように目指す
自分のペースで進める
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
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