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口語俳句 作品集 17 〜夏祭〜


「 夏祭 」
~口語俳句〜

伝統よいまの灯ともすなつまつり


てらしあうふたりの恋の手花火よ


今朝の空うたがいもせず五月晴れ


アイスティー机に琥珀いろさして


ひとすじよかぜ吹きぬけて風鈴祭


みずからをともす空港なつのくれ


東京は灯のかずほどのすずしさよ


いっしんよこおりかち割る夏料理


一灯よひかりを浴びてシャワー室


コンビニのとなりコンビニ夏の月

さわぐ葉よこころで見つめ花芭蕉


平およぎまえまえまえへ波のうえ


集中よそらにしずまる飛びこみ台


棒高跳びスローモーション夏の空


オートバイ黄金虫ほどつややかよ


輪郭をうしなって都市梅雨入りか


ふんすいもあかあかとして夕広場


生き死にの蛾をきらめかす外灯よ


それぞれのにぎりこぶしよ冷し酒


かげとして灯として港なつのくれ

サンバイザー渓流釣りのしぶき夏


さわぎだす木もれ日若葉風見えた


登山隊いっ歩いっ歩のたしかさよ


奥行きをうしなって海梅雨はじめ


さかみちよつよく照るほど白日傘


指の先飛べばわかれのてんとう虫


田植え機のゆるゆると行く夕映よ


ふるさとのあさいにおいよ夏布団


この谷もあおぐ自分もほたるの夜


手花火よ消え入るあなたわたし闇


06月11日〜06月22日


現代語・現代仮名づかい・現代的切れ字
を基本にして詠んだ作品集です

ふだんの話し言葉・記号・句読点・
カタカナ・外国文字・アラビア数字・分かち書き

なども活かして必要最小限使用しています


下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です

◇文語=文語体=古典語=古い時代の文体

◇口語=口語体=現代語=書き言葉(文語体)
         ∟==話し言葉(口語体)

◇仮名づかい 歴史的仮名遣い 現代仮名遣い


◯使用している切れ字について

この作品集では
現代的な切れ字を使用しています

「現代切れ字 十八字(推奨)」
よ・か・ぞ・と・に・へ・せ・で・まで
ず・れ・け・た・が・て・は・な・こそ


◯口語俳句のつくり方について

下記に簡潔にまとめました


◯生成AIの利用 について

下記は、生成AIによる鑑賞・比較・意見を参考にして、自分で推敲・完成させた作品です。

◇生成AIに担当してもらった点

みずからをともす空港なつのくれ 使う季語の比較

集中よそらにしずまる飛びこみ台 句意が通じるか

さわぎだす木もれ日若葉風見えた 2つの案の比較


◯俳句の目標

下記について、毎日の投稿などで
月日をかけて探っていければと思っています

「表現の新と万象の真」「驚きと感動の詩」

「一新一真」「都市詠の探求」「一句新世界」 

「ものごとの花」「沈黙の美」「内的宇宙」

「三物一句」「風情の継承」「平明深遠の詩」


◇今回のメモ◇

俳句の目標について

どれも詠めるレベルの目標

ごく自然に詠めるように目指す

自分のペースで進める


いつも
ご覧いただき
ありがとうございます


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