口語俳句 作品集 25 〜露の玉〜
「 露の玉 」
~口語俳句〜
おくにこそ一糸けぶってあきの滝
いっせいに時間飛ばすか草絮吹く
わきあがりながれおちては山霧よ
剥き終えてすでにしたたる梨の玉
曼珠沙華みずたまりにも曼珠沙華
混ざりだすそらよじかんよ秋夕焼
金閣よきんいくすじもあきのあめ
望郷よまた見うしなうあかとんぼ
日の名残まだ見えてこそ秋のくれ
踏みあるくひとすじの間よ竹の春
◇
ゆくみちよかげに日なたに山紅葉
いぬのかげ飼いぬしのかげ秋夕焼
あきのあめついに港の灯をともす
すずめ跳ぶたがいちがいに大刈田
じんるいとむきあう月の淋しさよ
ひとつぶもひかりこぼさず葡萄棚
雁の列かたちをもたずゆうぞらよ
まんげつよ大橋のかげうみのうえ
ひとふさよまるいひかりの黒葡萄
黄もあかく銀杏並木のゆうばえか
◇
ゆく犬の腹まで濡らす野のつゆが
折りとればさわさわさわぎ芒はら
家いえよさかえほろんで秋すだれ
三千世界葉さきにひかるつゆの玉
にじいろよ爪はじくときつゆの玉
やくそくよまだ果たされず秋の虹
掃くみちのはてまで銀杏黄葉とは
どのうしろすがたも花野風となれ
交差点、雑踏、灯り、あきのくれ
マンションに駐車場によ地虫鳴く
09月23日〜10月02日
発表日順
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文語体・口語体・しゃべり言葉
現代語・現代仮名づかい・現代的切れ字
を基本にして詠んだ作品集です
ふだんの話し言葉・記号・句読点・
カタカナ・外国文字・アラビア数字・分かち書き
なども活かして必要最小限使用しています
下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です
◇文語=文語体=古典語=古い時代の文体
◇口語=口語体=現代語=書き言葉
∟==話し言葉
◇仮名づかい 歴史的仮名遣い 現代仮名遣い
◯使用している切れ字について
この作品集では
現代的な切れ字の候補を使用しています
「現代切れ字 十八字(推奨)」
よ・か・ぞ・と・に・へ・せ・で・まで
ず・れ・け・た・が・て・は・な・こそ
◯口語俳句の基礎基本・つくり方について
下記に簡潔にまとめました
◯生成AIの利用について
下記は、生成AIによる鑑賞・比較・意見を参考にして、自分で推敲・完成させた作品です。
◇生成AIに担当してもらった点
日の名残まだ見えてこそ秋のくれ
(句内の語の比較)
黄もあかく銀杏並木のゆうばえか
(句内の語の比較)
◯俳句の目標
下記について、毎日の投稿などで
月日をかけて探っていければと思っています
「表現の新と万象の真」「驚きと感動の詩」
「一新一真」「都市詠の探求」「一句新世界」
「ものごとの花」「沈黙の美」「内的宇宙」
「三物一句」「風情の継承」「平明深遠の詩」
◯口語俳句 俳句の目標の探究
上記の目標についての
簡単な解説と実際の作品をまとめました
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
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