マガジンのカバー画像

俳句 作品一覧

2,411
俳句作品の一覧です 1句ずつ発表順にご覧いただけます
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

踏み入ればざわめきやまず青葉山

踏み入ればざわめきやまず青葉山

季語:あおば( 三夏 ) 現代俳句

青葉は、青々と茂った木の葉のこと

青葉山、この句では青々と
青葉が生い茂っている山のことです

◇関連記事◇

ひろびろと村あらわれよ草刈り機

ひろびろと村あらわれよ草刈り機

季語:くさかり( 三夏 ) 現代俳句

草刈りは、夏に茂った草を刈ること

「草刈り」と「草取り」など
意味合いの少し違う、似た季語もあるようです

◇関連記事◇

星空のまっただなかのベランダよ

星空のまっただなかのベランダよ

季語:ベランダ( 三夏 ) 現代俳句

ベランダは、家の戸外に張り出した空間のこと

ベランダやバルコニーなど、
涼みの場所として夏の季語になっているようです

◇関連記事◇

この町よ打ち水のそらひろびろと

この町よ打ち水のそらひろびろと

季語:うちみず( 三夏 ) 現代俳句

打ち水は、涼を得るため水を撒くこと

玄関先やベランダなど、
打ち水をするとすこし涼しくなります

◇関連記事◇

あめんぼよながれる雲よ水のうえ

あめんぼよながれる雲よ水のうえ

季語:あめんぼ( 三夏 ) 現代俳句

あめんぼは、アメンボ科の昆虫のこと

足先の毛だけを水面につけて、
その表面張力を利用して浮かんでいるそうです

◇関連記事◇

今という時代をさわぐ葉ざくらか

季語:葉桜( 初夏 ) 現代俳句

葉桜は、若葉のころの桜の木のこと

桜の木は、花のころだげでなく、
若葉のころ、紅葉のころも見応えがあります

◇関連記事◇

せみしぐれ「こころ」一冊机の上

せみしぐれ「こころ」一冊机の上

季語:蝉時雨( 晩夏 ) 現代俳句

蝉時雨は、時雨が降るように鳴く蝉の声のこと

夏目漱石の小説こころは、大正3年
4月〜8月に朝日新聞で連載されたそうです

◇関連記事◇

ふうりんよ時代じだいの風のおと

ふうりんよ時代じだいの風のおと

季語:風鈴( 三夏 ) 現代俳句

風鈴は、音で涼むための小さな鐘のこと

何にでも、そのときどきの
時代の花といったものがあるようにも感じます

◇関連記事◇

こうだいなへいわなみうつ麦の秋

こうだいなへいわなみうつ麦の秋

季語:むぎのあき( 初夏 ) 現代俳句

麦の秋は、麦が収穫期を迎えるころのこと

作物のゆたかな実りの風景は、
おだやかでへいわな眺めのような気もします

◇関連記事◇

まじまじと観る戦争よ冷そうめん

まじまじと観る戦争よ冷そうめん

季語:ひやそうめん( 三夏 ) 現代俳句

冷そうめんは、冷水や氷で冷やした素麺のこと

そうめん、ひやむぎ、うどん、きしめん
など、麺の太さによって呼称も変わるそうです

◇関連記事◇

およぎ出てひとりにひとつ島の海

およぎ出てひとりにひとつ島の海

季語:泳ぐ( 晩夏 ) 現代俳句

およぐは、夏に海、川、プールなどで泳ぐこと

沖縄など南方の地域では
3月4月ごろから海開きをしているそうです

◇関連記事◇

どの子にもねむるちからよ夏布団

どの子にもねむるちからよ夏布団

季語:なつぶとん( 三夏 ) 現代俳句

夏布団は、夏用の薄手のふとんのこと

肌触りのひんやりとした
冷感布団なども販売されているようです

◇関連記事◇

さいげつよあともどりなく衣更え

さいげつよあともどりなく衣更え

季語:ころもがえ( 初夏 ) 現代俳句

衣更えは、衣服を夏ものにかえること

着物の夏の衣更えは、袷から単衣に、
単衣から紗や絽などの薄物に、だったそうです

◇関連記事◇

島じゅうよ青葉若葉のかぜのおと

島じゅうよ青葉若葉のかぜのおと

季語:あおば( 三夏 ) 現代俳句

青葉は、青々としげった木の葉のこと

夏が深まると、木々の葉も
濃いみどりの青葉へと変化していきます

◇関連記事◇