2024年1月の記事一覧
口語俳句 作品集 5 〜春を待つ〜
「 春を待つ 」
~口語俳句〜
雪嶺がそらにうかんでいることよ
スキーヤー銀嶺の風、風、風、風
重力のどれもみごとよつらら折る
はつもうでいまにつづいて一家族
跳びとんでかるいすずめよ雪の上
よろこびを知る人たちよ若菜摘む
生きてこそかがみ開きの槌のおと
もち伸びていつまでとなくお正月
航海よ──夕映えの空──冬銀河
地も天もうごいているか冬ぎんが
◇
詩のなかに住んでい
口語俳句 作品集 4 〜初詣〜
「 初詣 」
~口語俳句〜
空ひろく仕事おさめということか
かるがると重い日記を買い行くよ
数え日よ晴れ雨曇り晴れ晴れ晴れ
めでたさのまえぶれ正月かざり売
すこやかでいることこそよ年用意
駅の灯よ夜やみあかるく年惜しむ
御歳暮をおくりおくられとおい空
めくる手よ文字目を覚ます古日記
いちねんをいちにちずつよ掃納め
早ばやと年過ぎて行くくやしさよ
◇
撞く僧よ間をたっぷりと