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アフリカ産コーヒー豆を飲み比べ【くるくるカンカン 焙煎缶詰レッド】

専門知識がなくてもコーヒー豆焙煎ができる「くるくるカンカン」。これで使う「焙煎缶詰」には3種類の生豆が入っており、空き缶は焙煎容器になります。これまで、全6種類中5種類を編集部の独断と偏見でご紹介してきましたが、今回はいよいよ最終回。
レッド缶に収められている3種類の生豆は全てアフリカ産。アフリカ産特有の力強いコクと風味は、初心者から上級者までおすすめできるコーヒー豆の詰め合わせです。

アフリカ産特有の力強いコクと風味が飲み比べられるレッド缶

レッド缶は「アフリカ豆」を3種類セレクト

今回紹介するレッド缶は、コンゴ/マダガスカル/カメルーンと、アフリカ産のコーヒー豆がセレクトされています。生豆は産地によって風味が変わりますが、アフリカはコーヒー豆の産地としても有名な大陸。多様な風土で行われる独自の栽培方法により、豊かな風味と深いコクがあります。またコーヒーの実の精選方法「ウォッシュド」と「ナチュラル」によって変わる味わいを確かめられます。

コーヒーの実の精選についてはこちら

アフリカ産コーヒー豆3種の違いを、感じてみてください。

ウォッシュド精選コクのある味わい「コンゴブルボン ベイビーチーター」

産地/北キブ州キルンバ(コンゴ)
品種/ブルボン

1990年代の内戦により、一時は世界で最も貧しい国のひとつに挙げられたコンゴ民主共和国。その後2011年からキブ州で始まったコーヒー産業は国民の生活向上に大きく貢献し、13年の時を経て、今やコーヒー愛好家にとって外せない品質にまで発達しました。

味わいは、力強いコクがあるアフリカ系の中でも比較的マイルド。アーモンドの様な甘味と同時に、ウォッシュド製法により醸し出されるパインのような上品な酸味があります。

島内生産量4%の貴重な生豆「マダガスカル ミマ レッドブルボン ワオリーマー」

産地/アンタナナリボ州(マダガスカル)
品種/ブルボン

島として世界第4位の広さを持つマダガスカル島。この島で見つかった生態系は1999年以降の約10年間で600種を超えるといわれており、独自の生態系を有していることでも知られています。島で生産されるコーヒー豆の96%は強い苦味が特徴のロブスタ種ですが、このミマ レッドブルボンの品種はブルボン。ブルボンの原種はフルーティで味わい深いアラビカ種です。小規模農家で生産されており、世界への輸出量も少ない希少な生豆です。

口に含むとベリー系の香りと酸味が上品に広がり、心地よい苦みも同時にあります。後味はスッキリと飲みやすく、素材の風味を邪魔しないので、食事にもぴったりなコーヒーといえるでしょう。

恵まれた土壌と豊富な水が生んだ「カメルーンジャバロングベリー レッドマンドリル」

産地/北西州バメンダ市オク山麓(カメルーン)
品種/ジャバ

豆の産地である北西州バメンダのオク山麓は、肥沃な火山性土壌と豊富な水資源に恵まれた地。ジャバ種は柑橘系のフレーバーが特徴で、1913年にインドネシアのジャワ島からカメルーンに持ち込まれたといわれています。

カシスやライムを思わせる酸味と、豊かなコクもカメルーンコーヒーの特徴。まろやかさとやわらかい甘みが、口当たりをクリーミーに仕上げてくれます。

くるくるカンカンの購入はオンラインショップが便利です。スタンドと焙煎缶に加え、おすすめのコンロも同梱のセットなら、届いたその日にコーヒー焙煎ができます。


本格的なネルドリップを味わえる「ねるっこ」

誰でも手軽に初めてのコーヒー豆焙煎に挑戦できるアイテム「くるくるカンカン」。「フジローヤル」のブランド名で知られ、業務用コーヒー機器メーカーの富士珈機が開発した個人向けの手回し式焙煎機です。スタンドと生豆入りの焙煎缶詰のセット商品は、購入してすぐに焙煎を楽しめます。使い方や特徴については、こちらの記事をご覧ください。

前回は、焙煎した豆を薫り高い粉にしてくれるアイテム「みるっこ」を紹介しました。今回は豆をドリップするためのアイテム「ねるっこ」を紹介します。

前回の記事「ブルーグリーン缶」

生豆が美味しいコーヒーになるまでに、①豆を焙煎する ②豆を粉にする ③コーヒーを抽出(ドリップ)するという工程を踏みます。①の焙煎工程を担うのが「くるくるカンカン」。②の豆を粉にする工程で力を発揮するのが「みるっこ」。そして、③のドリップを本格的に行うのが「ねるっこ」です。

コーヒーのドリップ方法には大きく分けて、ペーパードリップとネルドリップの2つがあります。ペーパードリップは紙製のフィルターを用いて、コーヒー粉をお湯でして抽出する方法。ネルドリップは、コットンを素材とした“ネル”をフィルターにしてコーヒーを抽出する方法です。

コーヒー専門店でも使用されるネルドリップは、ペーパーフィルターに比べて目が粗く、豆本来の美味しさを感じる抽出方法といわれています。しかし、注ぎ方が難しかったりと、初心者にとっては少しハードルが高い方法ともいわれています。

そんなネルドリップを誰でも気軽に挑戦できるのが、フジローヤルのドリップ機器「ねるっこ」です。

理科の実験道具を彷彿ほうふつとさせるデザインの「ねるっこ」。
上部にお湯を入れるだけで、誰でもネルドリップコーヒーに挑戦できる

フジローヤルのネルドリップ専用機器「ねるっこ」は、理科の実験道具を彷彿とさせるデザイン。コーヒー粉をなじませたネルをネルリングに装着し、粉を入れたら、スタンドに設置してゆっくりと上部からお湯を注いでいきます。

上部のポットに注ぐだけで、ポタポタと絶妙な加減でお湯が落ちていく

ネルドリップで淹れたコーヒーは、コーヒー豆特有の雑味がとれた、どこか丸みのある味わい。ペーパードリップと比べて手間はかかるものの、かけた時間と手間を忘れさせてくれる格別な体験です。

関連記事「自家焙煎飲み比べ」

コーヒー専門店さながらのプロ仕様を再現した「ねるっこ」。コーヒー専門店に機械を卸している富士珈機だからこそできるクオリティが、家庭でも楽しめます。

詳しい使い方は、下記の動画を参照してください。


「くるくるカンカン」と共に過ごす、かけがえのない時間

こだわりの生豆で自家焙煎ができる「くるくるカンカン」。精選方法や産地、焙煎度合いによって異なる味わいをもつ生豆の「焙煎缶詰」全6種類の各特徴を紹介してきました。
 
コーヒー初心者だから、どれを選べばいいかわからない? そのような心配は無用です。産地で選ぶもよし、缶の色で選ぶもよし、気になる味で選んでもよし。コーヒー豆の選び方に正解なんてありません。
想像した味と違っても、「くるくるカンカン」で挑戦した初めてのコーヒー豆焙煎が、みなさんにとってかけがえのない思い出になるはず。“難しそうだけど、やってみよう!”その一歩が、日常では感じられない体験を皆さんに提供してくれるでしょう。

これまでに紹介した豆の特徴をもう一度おさらいしたい方は、下記のマガジンをご覧ください。皆さんのコーヒー道の門出に、「くるくるカンカン」があることを願っています。

関連記事「珈琲焙煎缶ってナンダ?」

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