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「競争」が再定義される世界〜JTCオジサンたちの生きる道〜

こんにちは!習慣の達人くるーめです。

私は、財閥系JTCに勤めるアラフォーオサーンです。

新卒で入社し、ずっと同じ会社。転職経験もありません。妻と子供がいます。

「今」振り返れば、ずっと同じ会社ってどうなん??て方が強いですが、今のアラフォー同世代あたりなら至って普通。

転職しようものなら、「困難を克服できないメンヘラ」、「出世コースから外れたダメリーマン」の烙印が押される世界でしたよ。

就職してから、ずっと同じ会社で、酸いも甘いも経験しながら出世レースを走り続ける。それが人生そのものだと。

みんな思ってました。

競争が再定義される

ところが、昭和・平成のリーマン道は完全に終わってしまいました。新しくオジサンたちの「競争」自体が再定義されそうです。

再定義を迫る要素は次の3つです。

1.ChatGPT(生成AI)

2.自動運転・EV

3.インド・アフリカの勃興と日本の沈下

ChatGPTを最初に触った時の感覚は忘れません。「スッゲ!なんじゃコリャw!」と目玉が飛び出たのも束の間、

「マジかぁ、、。あ、終わったわ」と強烈な恐怖心を感じました。

私のような、特に専門性のない文系ジェネラリスト管理職は、ChatGPTでお払い箱になる最優先オジサンだと悟ったからです。

オジサンの分類

世界を一変させる地殻変動を前に、私の勤めるコテコテJTCでは、こんな現象が起こっています。

❶出世レースに絶賛出走中のオジサン
 → 会社の描く未来を盲信

❷出世レースは断念したオジサン
 → 強い危機感。リスキリングに踊る

❸窓際族、働かないオジサン
 → いかに最後まで会社にしがみつくか

それぞれのオジサン、1種類ずつ見ていきましょう。

❶出世レースに絶賛出走中のオジサン

自分たちは会社の中枢にいる。東京の本社にいる。大企業相手に大きなビジネスをしている。海外赴任の長いグローバル畑だ。

この手の人たちです。確かに優秀な人が多いセグメントです。

彼らは、まだ出世の幻想を夢見続けているので、会社への忠誠心が高いです。会社の示す方向性を信じきっています。

会社の示すビジョンを否定することは、自分たちが全力でコミットしてきた仕事を、自ら否定することになります。

そして、組織の中枢にいるとの自負心、傲慢さから、「会社のビジョンを理解できないヤツらは、ただの努力不足の言い訳。ザコ社員だ」と内心では思っています。

倒幕される直前の江戸幕府の役人たちも、きっとこんな感じだったのでしょうね。

今の所属する組織で出世することだけ全張りしているので、プランBを持ち合わせていません。

ある意味では、一番不幸なオジサンたちです。地殻変動により会社がオワコン化しても、最後まで出世レースを続けていく方々です。

❷出世レースを断念したオジサン

会社の花形部署を渡り歩く同期たち。自分が、出世レースからは振るい落とされたことは理解した。

いつまで今の会社にいられるかも分からない。リスキリングすべしと人事部も、YouTubeでも言っている。

でも、いったい何を学べば良いのか分からない。

こんなオジサンたちです。

彼らは、幸か不幸か、今のままじゃダメだと現実を突きつけられてしまった。ダメなこと自体は理解しています。

その意味では、出世レースにスティック中のオジサンたちよりは、幸せなのかも知れません。

どっちにしろ、出世できてもできなくても、劇的な環境変化により「競争が再定義される」からです。

今までの出世レースはリセットされて、ガラガラポンになるからです。

❸窓際族、働かないオジサン

悟りの境地にいる働かないオジサンたち。

会社でゴミ扱いされても、若手社員から「使えない」と罵られてもどこ吹く風。

はなから会社に貢献しようとは思っていません。

いかに楽してコスパ良く給料を吸い続けるかだけを考えています。ある意味では非常に賢い人たちですね。

会社が傾けば、真っ先に整理されることは分かっています。でも、「その時」までは寄生しようと思っているので、つける薬はありません。

ある意味で最強のポジションです。悟り切れない弱者は、「働かないオジサン」に遭遇したら、最強王者として奉り、放っておくしかありません。

競争が再定義される方向性

今の出世レースがガラガラポンされた後はどうなるのでしょうか。

おそらく、どのように新たな競争が再定義されるのかは、誰も分かっていません。

ただ、競争の再定義が迫られている要因を踏まえると、オジサンたちが走って行くべき方向は何となく見えてきます。

ChatGPT(生成AI)、自動車産業オワコン化、日本の貧困国化、などです。

ChatGPT(生成AI)

間違いなく最大の撹乱要因は、ChatGPTに代表される生成AIですね。

私は、管理職という立場上、色々なオジサンたちと1on1ミーティングを行います。

40代の出世レースを断念したオジサンに話を聞くと、「専門性がなくて、かなりヤバい。今からでも公認会計士とか資格を取って専門性が欲しい」と。

出世レースを断念したオジサンたちは、出世どころか、自分の仕事自体がなくなると気づいています。

ただし、リスキリングので必要性を痛感しているところまでは正しくても、方向性を間違えているケースが多いです。

公認会計士なんて早晩オワコン化します。少なくとも、40代のオジサンが今から頑張って資格を取得して、生成AIをしのぐ存在価値を発揮できる訳がありません。

既にその資格を持って活躍している人の中で、特殊なポジションを築いている極めて一部の人だけが生き残れる世界です。

アラフォーが目指すべきではない職業

・税理士、社労士、公認会計士 
・中小企業診断士 
・弁護士、医師
・翻訳家
・プログラマー

生成 AIについて、正しく認識し、生成AIが発展していく方向性を見定める。

それと重複しないポジショニングを探るしかありません。

基幹産業・自動車産業オワコン化

自動車メーカーをトップとした産業構造全体が激変します。馬から自動車に変わった時と同じような環境の変化になると思います。

トヨタがどれだけ頑張ろうと、世界は電気自動車(EV)に変わります。

ガソリン動と、EVは構造が全く異なるので、同じ車として捉えない方がいいですね。EVは車ではなく、タイヤと椅子のついたスマホです。

構造が全く違うので、ガソリン車を製造するための最強の産業構造は役に立ちません。むしろ、EV作りには足かせになります。

日本がEVシフトを決めきれずにまごついている間に、すごいスピードで中国メーカー(BYD)に席巻されます。完全にガラケーが辿ったのと同じ道を進んでいます。

日本の基幹産業のオワコン化は、そのまま国力の低下、日本の貧困国化にもつながっていきます。

オジサンたちが走っていくべき方向は、少なくとも製造業としての自動車産業ではなさそうですね。

「タイヤと椅子がついた大きなスマホ」周りの何か、なら良さそうです。

日本の貧困国化

2024年1月時点、1ドル=150円弱の超円安が定着しつつあります。2013年4月から続いている金融緩和を修正する雰囲気が出てきても、どこ吹く風。

為替だけではありません。物価は緩くインフレ気味でも、賃金が上がらない日本。物価とともに給料が上がりまくっている世界の国々。

高齢化と人口減、産業の新陳代謝の悪さ、高齢者重視の政治といい、この構造を逆回転させるファクターは見当たりませんね。

日本は既にチープな中堅国以下に成り下がってしまいました。つまり、もう富裕層しか海外旅行にはいけないのです。

3年間貯金して、やっとの思いで海外旅行をして、物価の高い現地でひもじい思いをする。

日本の観光地でも、金払いのいい外国人観光客が、現地で一番の宿泊施設に泊まり、美味しい食事をし、観光資源を一等席で堪能する。ニセコなんて既にそうなっています。

日本人は、中心地から離れた不便な場所の、チープなホテルに泊まるのが精一杯。

これから日本の観光地でよく見かけるのは、インド人とアフリカ諸国の人たちです。人口ボーナスが続く、グローバルサウスの国々の人たちです。

そんな未来がほぼ確定です。日本で、今の勤め先に最後までしがみつき、余生を過ごそうと考えているミドルは、この悲しい未来を受け入れたことになります。

オジサンたちのシン・ヨーイドン

ChatGPTで仕事がなくなり、日本の産業構造の屋台骨である自動車産業が傾斜になり、世界の中で日本が貧困国化する近未来。

そんな未来が、所与の条件だとしたら、オジサンたちの競争はどのように再定義されるのでしょうか。

知識集約的ではなく、大量生産の既製品の製造関係ではなく、外国人を相手にする領域のどこかで競争すべきです。

外国人を相手にしたサービス業や、少量個別生産の製造業などですね。

オジサンに競争の再定義を迫る張本人なのですから、せめてどの様なビジネスが有望なのか、GPT先生に考えて頂きましたよ。

GPT先生が考える日本で有望なビジネス10選

1. 観光ツアーガイドサービス

地元の観光スポットや文化を外国人に紹介する専門のガイドサービス

2. 手工芸品オンラインストア
地元の伝統的な手工芸品を製造し、オンラインで販売するビジネス

3. 言語学校
外国人向けに、地元の言語や文化を学ぶための言語学校やオンラインコース

4. 特産品販売プラットフォーム
地元の特産品や食品を外国に販売するオンラインプラットフォームの運営

5. 健康・ウェルネスツアー
自然療法や伝統的な医療手法を提供する健康ツアーパッケージ

6. サステナビリティコンサルティング
地元の企業や農家向けにサステナビリティに焦点を当てたビジネスコンサルティングサービス

7. オンライン文化体験プログラム
地元の伝統や文化をオンラインで外国人に提供する体験型プログラム

8. 生態観察ツアー
自然や野生動物に焦点を当てたガイドつきの生態観察ツアー

9. 地元料理教室
地元のシェフが外国人に地元料理を教える料理教室

10. オンラインビジネス日本語教室
地元の日本で、外国人向けにビジネス日本語を教授するオンライン学習プラットフォーム

まとめ

いかがでしたでしょうか。

私は、世界中を(リッチにとは言いませんが)普通に旅したいので、日本と一緒に沈んでいくのはごめんです。

競争自体が再定義されることは確実なので、しっかり趨勢を捉えて、悪あがきしていきたいと思います。

遠からぬ先に目の前に広がるであろう、日本人にとって、人類にとっての未体験ゾーンに向けて、さぁもう一度、ヨーイドンです。

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